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「行政、ゆがめられた」立民 菅首相に集中砲火 狂う早期決着

衆院予算委員会で自身の長男が総務省幹部の違法接待に関係したことを再び陳謝する菅義偉首相=22日午後、国会・衆院第1委員室(春名中撮影)
衆院予算委員会で自身の長男が総務省幹部の違法接待に関係したことを再び陳謝する菅義偉首相=22日午後、国会・衆院第1委員室(春名中撮影)

 放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉(すが・よしひで)首相の長男による接待問題は幹部4人に加え、別の9人も同様の接待を受けていたことが判明した。22日の衆院予算委員会の集中審議では、立憲民主党が首相に「行政がゆがめられたのではないか」と集中砲火を浴びせた。立民は首相のイメージダウンにつながる接待問題の追及に色めき立っており、早期決着を図ろうとしてきた政府・与党の目算は狂いつつある。

 「私自身、普段から息子とは仕事の話は一切していなかった」

 首相は予算委で神妙な表情でこう語り、長男と総務省幹部らの接待が40件近くに及んでいたことに「驚いた」と率直に語った。

 立民の奥野総一郎氏は首相の著書「政治家の覚悟 官僚を動かせ」を踏まえ、「間違った方向に官僚が動いている。長男の陰に首相がいるので、官僚が間違った方向に動くのではないか」と厳しく指摘した。

 立民などの野党が今回の接待問題の追及に前のめりになっているのは、首相の身内がかかわっていることに加え、首相は総務相や総務副大臣を歴任し、同省は首相の「直轄地」と呼ばれるほど、影響力が強い省庁だからだ。

 野党は接待問題への追及は菅政権の打撃に直結すると踏んでおり、令和3年度予算案への採決拒否もちらつかせ、攻勢を強める姿勢を崩していない。

 立民の枝野幸男代表は党の会合でかつての大蔵省の接待汚職事件も念頭に「今時、こんなことが堂々と行われているのか。20~30年、時代が戻っている状況だ」と批判した。福山哲郎幹事長も長男の国会招致の必要性に改めて言及した。

 立民は、今回の接待問題を安倍晋三政権時代の森友・加計学園問題と重ね合わせており、大串博志役員室長は「政権に近い関係を持つ一部が利益を得るのではないかという国民の疑念の声がある」と指摘した。ただ、森友・加計学園問題では、当時の野党が主張した「行政がゆがめられた」という具体的な根拠は示されなかった。

 立民は予算委で大串氏が新型コロナウイルスワクチン、広田一氏が中国海警局に武器使用の権限を付与した海警法を取り上げたものの、接待問題に大半の質問時間を費やした。新型コロナが収束しない中、不祥事追及に傾注し過ぎれば世論の反発も招きかねず、攻め方にバランスも求められそうだ。

(永原慎吾)

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