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千葉400万羽超殺処分 「養鶏場が元に戻るには年単位」 鳥インフル

県の要請を受け、ニワトリの殺処分を進める陸上自衛隊員ら=6日、旭市(陸自第1空挺団のツイッターから)
県の要請を受け、ニワトリの殺処分を進める陸上自衛隊員ら=6日、旭市(陸自第1空挺団のツイッターから)

 千葉県内で鳥インフルエンザの発生が相次いでいる。今シーズンは9日夕方までに養鶏場など8カ所で確認され、過去最多だった平成28年度の2カ所を大きく上回った。殺処分の対象となった採卵用のニワトリは県全体の約3分の1に達し、森田健作知事は「緊急事態」として、8日には国に支援要請を行った。

 国の統計によると、千葉県内で飼育されている採卵鶏は31年時点で1243万5000羽。飼育数は茨城県に次ぐ全国2位で、首都圏への卵の一大供給地となってきた。

 だが昨年12月以降、全国有数の大規模養鶏場で鳥インフルが連続して発生。感染の広がりを防ぐため、約427万羽もの採卵鶏が殺処分の対象となり、陸上自衛隊に災害派遣を求めた。県の担当者は、「養鶏場が元に戻るには年単位の時間がかかるだろう」と話す。

 鳥インフルが大流行している背景は不明だが、今シーズンは全国的に、発生時期が例年よりも早かったという。一般に鳥インフルは渡り鳥のふんから小動物を介して養鶏場などに入り込むといわれ、一連の発生でも可能性は否定できない。

 採卵鶏の不足で懸念されるのは卵の価格上昇だが、今のところ特に影響は見られず、「意外だ」(県担当者)との声も上がり、今後の動向に注目が集まる。

 一連の事態を受け、森田知事は8日に都内で野上浩太郎農林水産相と面会。殺処分に用いる炭酸ガスの供給や立ち合いに必要な獣医師の確保、養鶏農家への支援、発生原因の究明などを要請した。

 これに対し、農水省は現地対策本部を設置し、獣医師を含む同省職員を8日間で延べ290人動員することも決めた。野上農水相は9日の記者会見で「県の要望をよく聞きながら全力で支えたい」と強調した。

(小野晋史)

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