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自民、衆院空白区の候補選定急ぐ 

会見で記者団の質問に答える自民党・二階俊博幹事長。奥は自民党・野田聖子幹事長代行=9日午前、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)
会見で記者団の質問に答える自民党・二階俊博幹事長。奥は自民党・野田聖子幹事長代行=9日午前、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

 衆院議員の任期満了が秋に迫る中、自民党は相次ぐ不祥事による離党などで空白となった選挙区の候補者選定を急いでいる。所属議員が緊急事態宣言下の東京・銀座のクラブを深夜に訪れた問題では3人が一斉に離党。昨年12月以降、5つの選挙区が空いた。各派閥の思惑から候補者が競合する選挙区の調整も残されており、決着に時間を要する可能性もある。(力武崇樹)

 「それぞれの地域が懸命に取り組んでいる。党本部も協力し、必ず勝利するように頑張る」

 二階俊博幹事長は9日の記者会見で「空白区」の対応を問われ、こう決意を示した。ただ、新たに公認候補を擁立するのか、無所属での出馬が想定される離党者らを支援するのかといった具体的な言及は避けた。

 菅義偉内閣の支持率が低迷する中、自民は収賄事件で在宅起訴された元農林水産相、吉川貴盛被告の議員辞職に伴う4月25日投開票の北海道2区補欠選挙の候補擁立見送りを決めた。通常の衆院選は「候補を立てない選択肢はない」(党幹部)とされるが、今回は反省の意を示した。

 「夜の銀座」問題で離党した松本純=神奈川1区=、大塚高司=大阪8区=、田野瀬太道=奈良3区=各氏の3選挙区でも対応に迫られる。復党の余地を残すため「対抗馬を立てる必要はない」(党中堅)との声もあるが、公認候補を立てなければ支持者に選択肢を示せないことになる。離党者を支援したとしても無所属での当選は容易ではなく、野党に議席を奪われることになりかねない。

 3日には愛知2区で立候補を予定していた薬師寺道代元参院議員が辞退を明らかにした。同選挙区は非自民系が強く、「勝てる候補」選びは苦難の道だ。

 この5選挙区に加え、銀座での深夜会合などで議員辞職した公明党の遠山清彦元幹事長代理が出馬予定だった神奈川6区の対応も課題となる。自民は小選挙区制が導入された平成8年の衆院選以降、同選挙区で一度も議席を得たことがなく、公明候補が立ち続けてきた。今から自民が支持を掘り起こすには相当な時間がかかる。

 自民では、林芳正参院議員(岸田派)が河村建夫元官房長官(二階派)の山口3区に、比例北関東の中曽根康隆氏(二階派)が尾身朝子氏(細田派)の群馬1区での出馬を狙うなど派閥間の競合も続く。「選挙区問題は必ず派閥が絡む。事は簡単には進まない」(閣僚経験者)との見方も出ている。

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