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首相長男の官僚接待疑惑、政権に新たな火種、立民が攻勢強める

衆院予算委員会で質問する立憲民主党・黒岩宇洋氏=4日午後、国会・衆院第1委員室(春名中撮影)
衆院予算委員会で質問する立憲民主党・黒岩宇洋氏=4日午後、国会・衆院第1委員室(春名中撮影)

 4日の衆院予算委員会では、立憲民主党が総務省幹部への接待に菅義偉首相の長男が関与したとされる疑惑への追及を強めた。新型コロナウイルスの感染拡大や与党議員の相次ぐ「政治とカネ」の問題などで菅政権の支持率低迷が続く中、立民はさらに攻勢を強める構えだ。

 「この疑惑は菅政権そのものにかけられた疑惑だ」

 立民の黒岩宇洋(たかひろ)氏は、週刊文春が報じた総務省幹部への接待疑惑に質問時間の大半をあて、文春に掲載された人物が本当に長男なのかどうかなどを首相に事細かに確認した。政府参考人として出席した秋本芳徳情報流通行政局長には接待での会費の支払いの有無などをただし、「自己分の負担は行っていなかった。確認できる範囲で返金した」と認めさせた。

 黒岩氏は安倍晋三前首相の「桜を見る会」前日の夕食会費用補填(ほてん)問題などでも論陣を張ったが、立民は当初予定していた質問者を差し替えて黒岩氏を登板させ、疑惑追及に躍起になった。首相の身内に生じた疑惑を掘り下げ、政権にさらなる打撃を与えようという狙いが透ける。

 ただ、立民は菅政権への世論の風当たりが厳しさを増す中でも支持率が低迷しており、今国会では従来の「批判一辺倒」だけではなく、枝野幸男代表が新型コロナの感染者がいなくなるまで封じ込めた後に経済を再開する「ゼロコロナ」を訴え、提案路線にもかじを切りつつあった。

 立民は今後も接待疑惑を追及する構えだが、首相はすでに「関わった者が誰であれ、国民に疑念を抱かせることがないように総務省で事実関係を確認してほしい」と省内で調査を進めるべきだとの立場を示している。総務省は、首相の長男が勤める放送事業会社「東北新社」の子会社が総務省から衛星基幹放送事業者の認定を受けており、倫理規程が禁じる「利害関係者」からの接待に抵触しないか調査している。

 立民はこの日、新型コロナ対策に加え、玄葉光一郎元外相が中国海警局に武器使用の権限を付与した海警法の問題やミャンマー国軍によるクーデターを取り上げ、外交・安全保障などの質問にも時間を割いたが、今後、週刊誌報道に固執し、「批判のための批判」に回帰すれば、政権担当能力に疑問符が付きかねない。自民幹部は「淡々とやるだけだ」と冷静に語った。(永原慎吾)

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