【菅首相記者会見】ワクチン接種の遅れ指摘に「確保は早かった」
菅義偉(すが・よしひで)首相は2日夕の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種が世界の先進国に比べ遅れていると問われ、「確保は、日本は早かったと思うが、接種が遅れているのは事実だ」と述べた。遅れている理由に関しては、安全性や有効性を確認するための日本の薬事承認の在り方など手続きの問題を挙げた。今後の接種体制については「始まったら、日本の組織力で多くの方が接種できるような形にしたい」と強調した。
記者会見に同席した政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は、日本のワクチン業界について「個々の企業は頑張っている」として上で、競争力のある欧米の業界に比べ、スケールメリットの面で劣っているとの認識を示した。