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低投票率なのに敗戦…自民に衝撃 東京・千代田区長選

東京都千代田区長選で当選を確実とし、万歳する樋口高顕氏。モニター画面右はオンラインで一緒に万歳をする小池百合子知事=1月31日午後10時55分、東京都千代田区
東京都千代田区長選で当選を確実とし、万歳する樋口高顕氏。モニター画面右はオンラインで一緒に万歳をする小池百合子知事=1月31日午後10時55分、東京都千代田区

 新人4人の争いとなった1月31日投開票の東京都千代田区長選は、元都議の樋口高顕氏(38)=都民ファースト推薦=が、会社役員の五十嵐朝青氏(45)=維新推薦▽元区議の早尾恭一氏(59)=自民、公明推薦=ら3人を下し、初当選を果たした。投票率が低下する中で自公推薦候補が敗れ、小池百合子知事が応援した新区長が生まれたことは、小池氏と自民の対立構図が残る都議会の7月改選を前に、大きな注目を集めている。

 「去年の区政の混乱、コロナ禍での区民の不安、2つの観点から区民が新しい時代を求めていたのだろう。小池知事が一緒に選挙カーで回って、演説してくれたのも大きかった」

 1月31日夜、最年少区長が誕生した背景について、樋口氏の選対幹部はこう分析してみせた。

 一方、早尾氏の事務所では開票速報を約20人の支援者らが見守ったが、樋口氏との差が広がると重苦しい沈黙に包まれた。早尾氏は「すべて私の不徳の致すところ」と頭を下げた。

 都民ファの都議は1日、「小池知事の支持率の高さを反映した結果だと思う。都議選を戦う都民ファ候補にとっても、弾みになる」と樋口氏の勝利を喜んだ。

 自民都連関係者は「菅義偉内閣の支持率低下や、国会議員が夜のクラブにいた不祥事に足を引っ張られた格好になった」と嘆いた。ただ、選対幹部の一人は五十嵐氏が前回区長選の約4千票から5598票に伸ばしたことについて「驚いた。投票率が上がれば上がってくると心配していたが…。通常だと組織政党が有利になるところを逆の結果が出たのは、われわれも反省しなければいけない点が多々あったのではないか」と振り返った。

 五十嵐氏を推薦した日本維新の会の音喜多駿参院議員は自身のブログで「自民の『一人負け』と言わざるを得ないのでは」と指摘。「今の時点では以前に持っていた50議席などは絶望的ではないか」とする一方、小池氏については「差配と一気呵成(かせい)の決断はさすがの一言」と、大胆に樋口氏を応援した敵をたたえた。

 その小池氏は31日夜、モニター越しに樋口氏に祝意を伝え、「(樋口氏を)20年間ずっと見守ってきた。区と都が連携して、住みやすい千代田区づくりを応援したい」とエールを送った。別の自民都連関係者は「都議選への影響も踏まえ、知事の動向を注視しなければ」と険しい表情で語った。

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