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変則軌道弾道ミサイル射程延伸か 北朝鮮軍事パレード

14日、平壌の金日成広場で行われた軍事パレードで公開された、固体燃料型の新型短距離弾道ミサイル。15日付の労働新聞が掲載した(コリアメディア提供・共同)
14日、平壌の金日成広場で行われた軍事パレードで公開された、固体燃料型の新型短距離弾道ミサイル。15日付の労働新聞が掲載した(コリアメディア提供・共同)

 北朝鮮が14日に実施した軍事パレードをめぐり、防衛省が新型短距離弾道ミサイルの改良型とみられるミサイルに警戒を強めている。射程が延伸され、日本に脅威を及ぼす可能性が高いためだ。同パレードに登場した新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とともに情報収集、分析を進めている。

 パレードの最後に登場したミサイルについて、防衛省幹部はロシア製「イスカンデル」を基に開発した短距離弾道ミサイルの改良型の可能性があると指摘する。昨年10月のパレードではミサイルを載せた発射台付き車両(TEL)が8輪だったが、今回はTELが10輪と大型化した。

 600キロとされる射程が延伸した可能性があり、北朝鮮の発射位置によっては西日本の一部に届く距離だった射程がより広範囲になったことを意味する。イスカンデル改良型は通常の弾道ミサイルよりも低空を飛び、着弾前に再上昇するなど変則的な軌道を描く。

 前回のパレードから約3カ月で発射実験も確認されていない。ミサイルの形状から変則軌道ではなく通常の弾道軌道と分析する専門家もおり、防衛省は慎重に分析を進めている。ただ、イスカンデル改良型の長射程化は以前から懸念されていた。防衛省幹部は20日に発足するバイデン米次期政権の対北朝鮮政策によっては「発射してくる可能性がある」と警戒を強める。

 防衛省は対処策として03式中距離地対空誘導弾改善型(中SAM改)の能力向上に向けた研究を4月以降に着手する。中SAM改は巡航ミサイルなど標的の近くで爆発して迎撃するが、高速度の弾道ミサイルは迎撃できない。これを撃ち落とすためには迎撃ミサイルを直接衝突させる必要があり、技術的な研究に取り組む。

(大橋拓史)

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