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【群馬・年末記者ノート】「山本知事からお願いが」記憶に残った河野氏会見

インターネット番組にオンライン出演した河野太郎行政・規制改革担当相(右)と対談する山本一太知事=9月30日、県庁(県提供)
インターネット番組にオンライン出演した河野太郎行政・規制改革担当相(右)と対談する山本一太知事=9月30日、県庁(県提供)

 記者は、今秋の菅義偉内閣の発足に伴い、地方を含めた行政改革や規制改革、デジタル化推進などの看板政策に関心を持ち、中でも河野太郎行政・規制改革担当相の言動には何かと注目してきた。

 群馬県の山本一太知事の盟友でもあり、県庁を取材する上で知っておきたいという考えもあった。その河野氏を見る中で、最も記憶に残ることになったのが10月30日の河野氏の記者会見である。

 冒頭、「群馬県の山本一太知事からお願いがあった」とし、救急車の高速道路の利用は帰路も含めた完全無料化を赤羽一嘉国土交通相らと協議の上、実施が決まったと発言した。

 背景を説明すれば、緊急性の高い救急車は高速道路の利用料がかからないが、搬送終了後は取り決めがなかった。山本知事が群馬を含めた全国共通の課題として、完全無料化で帰路も迅速化できれば、次の出動も万全になると河野氏に要望し、その実現が会見で発表されたのだ。

 会見場では河野氏の傍らに、県から内閣府に派遣され、地方の行革推進に従事する県庁職員、藤田雅己氏の姿もあった。会見は、河野氏が地方重視という菅政権の姿勢を明確にする一方、県としては大げさに言えば、国を動かした象徴的な場面だったわけである。

 実現の背景に、米留学時代から続く河野氏と山本知事の良好な関係が作用したことは想像に難くない。河野氏が平成21年に自民党総裁選に出馬した際は、当時参院議員だった山本知事が推薦人に名を連ね支援した。いまも、河野氏を将来の総理と期待感を示してはばからないほどだ。

 政策判断は是々非々であるべきだ。が、政界は理屈だけでなくアナログな人間関係がものをいい、山本知事もその点を熟知しているようだ。実は、記者の取材経験の中で、永田町とのパイプ作りや維持にこれほど積極的な首長を間近に見たことがない。

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