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【政治回顧2020】地上イージス断念 迷走した代替案

 政府が配備を断念した地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア(地上イージス)」の代替策は、18日の閣議決定でイージス艦を増隻することに決まった。検討の過程では、レーダーなど地上イージスの構成品を石油採掘などで用いる海上リグに載せる案や、民間商船を活用する案が浮かんだ。期限とされていた年内に一定の方向性を示すことはできたが、来年に持ち越した課題も少なくない。

 「24時間365日の切れ目ない防護はできないとはっきり言うべきだ」

 自衛隊幹部だったOBは今回の代替策の決定について、こう語気を強める。

 24時間365日の切れ目ない防護とは、政府が平成29年12月に地上イージスの配備を決めた際に説明していた導入目的の一つだ。

 平成29年は北朝鮮による弾道ミサイルの発射が17発確認された年で、ミサイル対応にあたる海上自衛隊のイージス艦2隻が日本海に張り付き、「ほぼBMD(弾道ミサイル防衛)任務に専従する」(防衛白書)状態だった。

 イージス艦には定期的な整備が必要で、24時間365日の対応はできない。北朝鮮の脅威に備えることに加えて、イージス艦を本来任務である艦隊防空に戻すためにも、政府は地上イージスの導入を決めた。

 しかし、河野太郎前防衛相が今年6月に地上イージスの配備プロセスを停止し、地上イージスの導入は頓挫した。

 海上自衛隊が代替策として浮上した候補のうち、リグ案を推していたのは海上リグであれば地上イージスと同様、陸上自衛隊での運用が可能と踏んでいたからだ。そうであればイージス艦を本来任務に戻すという当初の目的は達成できる。

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