「医療崩壊の可能性」年末年始で千葉・森田知事が感染防止協力呼びかけ
千葉県で新型コロナウイルスの新規感染者が2日連続で200人を超えた25日、森田健作知事は県庁で臨時記者会見を開き、感染拡大が懸念される年末年始の行動について県民に注意を呼びかけた。
森田知事は「現在のような感染状況が続けば、千葉県の医療が崩壊する可能性がある。まさに医療の緊急事態と認識している」と危機感をあらわにした。
県内で確認された1日当たりの新規感染者は、24日に234人となり過去最多を更新。新型コロナ患者専用の病床は逼迫(ひっぱく)しつつあり、病床確保の基準は県北西部の東葛地域や千葉市など計12市で最高レベルの「フェーズ4」に引き上げられる。
森田知事は、例年多くの人出がある年末年始を前に、これ以上の感染拡大を防ぐため、不要不急の外出自粛や忘年会および新年会の自粛、三が日にこだわらない初詣などを県民に呼びかけた。
さらに、自らが読み上げたメッセージを録音し、県内を巡回する移動交番車などで流すとした上で、「耳にタコができているだろうが『三密を避ける』『マスクをする』『換気をする』などを頭に入れながら行動していただきたい」と、改めて基本的な感染防止対策の徹底を求めた。
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年末年始に向けた知事の呼びかけは次の通り。
・26日から1月11日まで、不要不急の外出は自粛を
・仕事が終了後は真っ直ぐ帰宅を
・忘年会・新年会は見送りを
・初詣は三が日にこだわらず、混雑時は避ける
・帰省は十分に注意し、可能な限り延期を
・特に高齢者と同居している場合、家庭内での感染防止対策に最新の注意を