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連合、降ろせぬ「賃上げの旗」 労使交渉厳しく

会見する連合の神津里季生会長=19日、東京都千代田区(平尾孝撮影)
会見する連合の神津里季生会長=19日、東京都千代田区(平尾孝撮影)

 連合が来年の春闘方針案で従業員の基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)を2%程度とすることを統一要求として打ち出したのは、新型コロナウイルス禍で各企業の業績が異なる中でも、社会運動として「賃上げの旗は降ろせない」(神津里季生会長)事情がある。統一要求を掲げなければ、企業ごとの交渉となり、業績の苦しい企業ではより一層厳しい交渉を強いられることになりかねないからだ。

 春闘の要求では、例年10月中旬に執行部が示す翌年の春闘の「基本構想」にベアの数値目標を盛り込むのが通例だ。しかし、今年10月公表の基本構想では、「●%」との表記で、具体的な数値を盛り込めない異例の事態となった。

 約1カ月遅れとなったが、7年連続でベア2%を打ち出したのは、ここで目標数値を引き下げると、例年よりも「賃上げを求めていない」といった「間違ったメッセージにつながる」(神津氏)恐れがあったためだ。業績が急激に悪化している航空や鉄道などの労組から一定の理解を得るために、十分な議論を尽くす時間が必要だった側面もある。

 一方で、好調な決算となっている企業もあり、恩恵を従来の正規雇用者中心から非正規労働者に広げていく必要などから連合が率先して、賃上げを求める必要があった。

 ただ、経済情勢の先行きは厳しさを増しており、要求は維持したものの、今後の労使交渉は極めて厳しいものになりそうだ。(平尾孝)

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