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公明党、斉藤副代表の公認決定 自公分裂含みの異例の展開、首相は静観

公明党の斉藤鉄夫副代表
公明党の斉藤鉄夫副代表

 公明党は19日の中央幹事会で、次期衆院選広島3区に立候補する斉藤鉄夫副代表=衆院比例中国=の公認を決定した。山口那津男代表は官邸に菅義偉首相(自民党総裁)を訪ね、斉藤氏擁立を直接伝えた。自民党広島県連は同区で候補者選定の公募手続きを進めており、連立与党が分裂含みの異例の展開となっている。

 「斉藤氏を広島3区の候補として公認しました」

 首相と向き合った山口氏は長年の選挙協力が崩れかねない状況を前に、一歩も引かない姿勢を示した。首相は黙ってうなずいた。

 同区の現職は、昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる買収事件で公職選挙法違反の罪に問われて公判中の元法相、河井克行被告=衆院議員、自民党離党=だ。事件発覚後、河井氏を支援してきた公明側に自民から謝罪はなく、「けじめがついていない」(公明幹部)と不満が渦巻く。

 公明が斉藤氏公認に一気に駒を進めたのは、自民側が新たな候補者擁立をめぐり、公明との協議に応じることなく、12日に公募による選定を決めたためだ。直前に自民の山口泰明選対委員長から公明の総合選挙対策本部長を兼ねる斉藤氏に「現段階で調整は難しい」と連絡が入り、公明は「協議不調」と受け取った。

 とはいえ、支持母体である創価学会の強力な支援を受ける公明候補も、自民の応援がなければ当選は厳しい。学会とも良好な関係にある首相や二階俊博幹事長との連携は維持したい考えだ。

 公認決定を2日後に控えた17日午後、国会内で二階氏と会談した石井啓一幹事長が斉藤氏擁立の方針を伝え、「よろしくお願いします」と頭を下げると、二階氏は「これまでもずっと選挙協力をやってきましたからね」と連立を重視する考えをにじませた。

 政権運営の面でも公明の協力は欠かせず、首相も静観の構えを崩していない。岸田派(宏池会)会長で広島を地盤とする岸田文雄前政調会長は「自民党のありようが問われている」と不快感を示すが、岸田氏と距離を置いてきた首相は周囲に「(河井氏の事件後)県連が後始末をつけていなかった。まず県連がどうするかだ」と語った。(力武崇樹)

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