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自民党内で存在感増す森山氏と石原派 菅首相選出を主導

自民党石原派の資金パーティー「2020 近未来政治研究会と語る集い」が行われた。石原伸晃会長(左端)の後方を通り過ぎる森山裕座長(中央)。右は山崎拓最高顧問=8日、東京都港区(寺河内美奈撮影)
自民党石原派の資金パーティー「2020 近未来政治研究会と語る集い」が行われた。石原伸晃会長(左端)の後方を通り過ぎる森山裕座長(中央)。右は山崎拓最高顧問=8日、東京都港区(寺河内美奈撮影)

 自民党石原派(近未来政治研究会、11人)は8日、東京都内で政治資金パーティーを開いた。9月の総裁選では事務総長を務める森山裕国対委員長が菅義偉首相(党総裁)の選出に主導的な役割を担い、平成29年以来となる派出身の閣僚が誕生した。党内7派のうち最小勢力だが、森山氏とともに存在感も向上している。

 「一致結束して菅内閣を支え、頑張ることを約束する」。パーティーで、領袖の石原伸晃元幹事長はこう強調し、胸を張った。

 石原派は平成30年の総裁選で、安倍晋三前首相への支持表明が石破派(水月会)を除く党内6派の中で最も遅れた。背後には安倍氏と遠く、石破茂元幹事長を支持する最高顧問の山崎拓元副総裁の影響があったが、派の求心力は大きく低下。近年は入閣者を出せない状態が続いていた。

 反転攻勢のきっかけを作ったのが森山氏だ。首相とは長年国会対策で細かく連絡を取り合っており、今年6月頃からは、二階俊博幹事長を交えた3氏で夜会合も重ねていた。

 安倍氏が8月28日に辞任表明すると、森山氏は二階氏とともに即座に首相の出馬を後押し。石原派と二階派(志帥会)は他派に先駆け首相への支持を表明した。今回、石原派の国会議員は総裁選の期間中、山崎氏と距離を置き、一定のけじめをつけたという。

 こうしたことが、今回坂本哲志1億総活躍担当相の誕生につながった。

 「新内閣の発足にいろんな形で関与した。『土のにおいがする首相』というのは今の時期に大事だ」

 森山氏は4日、地元の鹿児島県霧島市で開かれた国政報告会でこう述べ、新首相の生みの親としての自負をにじませた。新政権は地方議員からのたたき上げである首相と二階氏、森山氏による「トライアングル」(閣僚経験者)態勢との見方もある。

 そんな森山氏にとって、国対委員長として重要になるのが26日召集予定の臨時国会だ。日英経済連携協定案(EPA)など重要案件が多い上、野党は政府が日本学術会議推薦の新会員候補6人の任命を見送ったことも追及する構えをみせる。

 首相が就任後初の本格的な論戦の場で苦戦を強いられれば、誕生して間もない政権の土台が揺らぐ可能性もある。森山氏が生みの親の真価を発揮できるかが注目される。(今仲信博、永原慎吾)

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