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二階派×岸田派、今度は山口…衆院くら替え封じ、二階派大挙現地入り

自民党の河村建夫元官房長官の総決起大会に出席する二階俊博幹事長(左)ら二階派幹部=4日、山口県宇部市
自民党の河村建夫元官房長官の総決起大会に出席する二階俊博幹事長(左)ら二階派幹部=4日、山口県宇部市

 衆院議員の任期満了が1年後に迫る中、選挙区をめぐる自民党の内部抗争が表面化している。二階俊博幹事長ら二階派(志帥会、47人)所属の議員20人が4日、山口県宇部市で開かれた同派ベテランの河村建夫元官房長官の総決起大会に大挙して出席。河村氏が地盤とする山口3区へのくら替え出馬を模索する岸田派(宏池会、47人)の参院議員、林芳正元文部科学相の封じ込めに動いた。

■二階氏「挑戦、受けて立つ」

 「『売られたけんか』という言葉がある。われわれは河村先生に何かあれば、政治行動の全てをなげうってその挑戦に受けて立つ」

 二階氏が決起大会に出席した約400人の前でこう語気を強めると、会場はどよめきと拍手に包まれた。二階氏は「幹事長」の立場に言及し「いかなる標的であろうとも懸命に戦って、必ずわれわれの側が勝利することをお約束する」とも強調した。

 この日は、伊吹文明元衆院議長や武田良太総務相ら派閥幹部が勢ぞろいし、1人ずつマイクを握った。このうち、林幹雄幹事長代理は、党の公認候補が原則、現職優先であることを説明した上で「(くら替えは)反党行為だ。除名ということも当然ある」と林元文科相を牽制した。

■岸田派「こんな大勢…戦争になる」

 二階氏らが山口に出向いたのは、林元文科相が同区から出馬する意向を固めたと、先月半ばに一部で報じられたことがきっかけだ。林元文科相が既に岸田派会長の岸田文雄前政調会長に意向を伝え、党から公認を得られなくても無所属で出馬するとも伝えられた。

 林元文科相は記者団に「意向を固めた事実はない」と否定する一方で「地元で期待があり、しっかりと精進していきたいと言い続けてきた。それは全く変わっていない」と含みを持たせた。実際、林元文科相は平成24年の衆院選でもくら替えを模索し、河村氏らの猛反発を受けて自重した経緯がある。

 この報道に敏感に反応したのが二階氏だ。林陣営に二階派の「本気」を示すべく、河村氏の会合にメンバーを動員するよう指示。派閥幹部は「これだけの議員が押し寄せれば林元文科相への強烈なメッセージになる」と語った。対する岸田派関係者は「こんな大勢で来られたら戦争になる」と警戒を強める。

 勢力が拮抗する両派は静岡5区でも旧民主党出身で二階派特別会員の細野豪志元環境相と、岸田派の吉川赳氏が競合している。林元文科相がくら替えを決断すれば、党内抗争の激化は避けられそうにない。(広池慶一)

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