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野党「枝野首相」で投票足並みも…憲法観などは対立

衆院本会議で投票に臨む(左から)菅直人、平野博文、枝野幸男、小沢一郎の各氏=16日午後、国会・衆院本会議場(酒巻俊介撮影)
衆院本会議で投票に臨む(左から)菅直人、平野博文、枝野幸男、小沢一郎の各氏=16日午後、国会・衆院本会議場(酒巻俊介撮影)

 立憲民主党や共産党など主要野党は16日発足した菅義偉内閣について、貧困などの原因を自己責任に帰する「新自由主義」の政権と位置づけて対決していく構えだ。衆参両院の首相指名選挙では、国民民主党も足並みをそろえて立民の枝野幸男代表に票を投じた。しかし再編を経て野党内の路線対立は拡大しており、今後も一枚岩とはいきそうにない。

 「厳しい条件で頑張っている人や追い込まれた人に目が行き届いていない。切り捨てる政治を、菅氏は『自助』を強調して継続するようだ」

 枝野氏は菅首相を選出した衆院本会議後、記者団にそう語った。新内閣を「安倍亜流内閣」と断じ、公文書管理の問題なども追及していく考えを示した。

 首相指名選挙では共産も枝野氏に投票した。他党代表への投票は22年ぶりで、次期衆院選に向けた連携への意気込みをうかがわせた。両党幹部は、投票に先立ち国会前で開かれた労組や平和団体の集会にもそろって参加。旧国民の立民・泉健太政調会長は「安倍政権はどれだけ憲法改正に無駄な時間を費やしたか」と批判し、連帯を訴えた。

 一方、分かりにくい対応となったのが国民だ。理念の不一致で立民との合流を拒んだはずが、衆参15議員全員が枝野氏に投票し、衆院では統一会派も維持した。玉木雄一郎代表は記者団に「衆院選に向け、野党の一員として自公政権に向き合っていくことが重要だ」と語り、選挙対応を優先した事情を明かした。

 とはいえ、路線の違いは明白だ。玉木氏はこの日、各党へのあいさつ回りで、自民党の世耕弘成参院幹事長から憲法審査会の開催を求められ、「われわれの考え方を示したい」と即答した。憲法論議で審議拒否しない方針は立民、共産と相いれない。

 「(国民の枝野氏への投票は)別れの杯みたいなものだ。衆院でも近く会派は分かれると聞いている」

 日本維新の会の馬場伸幸幹事長は記者会見でそう論評。菅首相については、縦割り行政打破など「思いを同じくする部分が多々あろうと思う」と期待を示した。(千葉倫之)

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