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岸田氏、議員票伸ばす 「石破氏潰し」で他派閥から票

自民党総裁選挙で投票する岸田文雄政調会長=14日午後、東京都港区・グランドプリンスホテル新高輪(春名中撮影)
自民党総裁選挙で投票する岸田文雄政調会長=14日午後、東京都港区・グランドプリンスホテル新高輪(春名中撮影)

 自民党総裁選は、地方票で苦戦した岸田文雄政調会長が予想を大幅に上回る議員票を獲得し、石破茂元幹事長との2位争いを制した。来年9月の総裁選に望みをつなげた形だが、安倍晋三政権を批判してきた石破氏の「次」への芽を摘むため、他派閥が岸田氏に票を回したことも勝因とみられる。

 「どうしても2位になりたい」。投票を翌日に控えた13日夜、岸田氏は党本部6階の政調会長室から他派閥議員に自身への支持を求める電話をかけ続けた。

 岸田氏から電話を受けた青山繁晴参院議員は14日、産経新聞の取材に対し、岸田氏に投票したことを明かした。保守系有志議員による「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」の代表を務める青山氏は、中国の習近平国家主席の国賓来日に関する党の非難決議をめぐる議論で、「岸田氏は外交部会による習氏の国賓来日『中止』(の要請)を守った」と語り、「党と国の全体を考え、2位として、どなたかを守る選択として、岸田氏に投票した」と説明した。

 岸田陣営は、岸田氏率いる岸田派(宏池会)の47票と、選対本部長を務めた遠藤利明元五輪相が共同代表を務める谷垣グループ(有隣会)の4票を中心に、議員票は60票程度の獲得とはじき、2位争いは「石破氏と数票差の接戦」(陣営幹部)になるとみていた。だが、結果的に地方票の10票を含めて89票を獲得。細田派(清和政策研究会、98人)や麻生派(志公会、54人)、無派閥などから20票程度が流れてきた計算になる。

 細田派幹部は岸田氏が議員票を伸ばした理由について「いろいろある」と語り、岸田氏に票を回したことを示唆した。同派の所属議員も「石破氏を2位にしないという執念だね」と述べた。

 岸田氏は開票後、壇上で満面の笑みを見せた。それを見た細田派議員はこうつぶやいた。

 「『自分の力だけだ』と思わないほうがいいよね」(長嶋雅子)

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