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【総裁選】菅義偉新総裁って、どんな人? 秋田の農家出身の苦労人

自民党総裁選の決起集会で、集まった人たちに手を振る菅義偉官房長官=14日午後、東京都港区(松本健吾撮影)
自民党総裁選の決起集会で、集まった人たちに手を振る菅義偉官房長官=14日午後、東京都港区(松本健吾撮影)

 自民党総裁選で勝利し、第99代首相に就任する見通しの菅義偉(すが・よしひで)官房長官は秋田県のイチゴ農家の長男に生まれた。高校卒業後、裸一貫で上京し、民間企業に就職した後に法政大に入学。サラリーマン、衆院議員秘書や横浜市議を経て国会議員になったたたき上げだ。自民党の非世襲議員の首相は、父が石川県の町長だった森喜朗氏(平成12~13年)を除けば海部俊樹氏(同元~3年)以来となる。

 特定の派閥に属さない党総裁の誕生も異例となる。13年の総裁選で小泉純一郎氏が無派閥で挑み、勝利したが、直前まで森派(現細田派)に所属していた。菅氏もかつて派閥に籍を置いたが、直近の11年間は無派閥で、事実上の「初の無派閥出身の総裁」と言える。

 約7年9カ月続いた安倍晋三政権下では発足当初から官房長官として首相の女房役を務め、在職日数は歴代最長。北朝鮮のミサイル発射などの危機管理を担当しつつ、外国人観光客の増加や利水ダムの事前放流など複数の省庁にまたがる課題に積極的に取り組んだ。

 政治の師は故梶山静六元官房長官。改革が必要だと判断した課題には「剛腕」ぶりを発揮して挑む。携帯電話料金の値下げのほか、総務相時代に導入したふるさと納税もその一例だ。

 政策通としての実績は、幅広い人脈に支えられている。政治家だけでなく経済界や官僚、メディア関係者らとも朝、昼、夜と会食を重ねて情報を収集。官僚の報告をうのみにせず、自ら当事者に電話して「役所からこういう報告があったが、本当か」と確認することもあったという。

 「令和おじさん」として知名度を上げた。周囲に対しては気配り上手で、慕う議員は多い。酒は一滴も飲まず、パンケーキや大福など甘いものが大好きという一面も。趣味はウオーキング。「目の奥が笑っていない」(野党幹部)と見た目は怖いが、素顔は孫をかわいがる普通の71歳だ。(大島悠亮)

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