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安倍晋三首相の安保談話全文

安全保障に関する談話発表を受け記者団の質問に答える安倍晋三首相=11日午後、首相官邸(春名中撮影)
安全保障に関する談話発表を受け記者団の質問に答える安倍晋三首相=11日午後、首相官邸(春名中撮影)

 1 私が首相の任に就いて7年8カ月、わが国の安全保障政策に大きな進展がありました。安全保障関連法を成立させ、日米同盟はより強固なものとなりました。わが国自身の防衛力向上と、日米同盟の強化、更には「自由で開かれたインド太平洋」の考え方に基づき諸外国との協力関係を構築することにより、わが国周辺の環境をより平和なものとすべく努力してまいりました。

 2 わが国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増しています。特に、北朝鮮はわが国を射程に収める弾道ミサイルを数百発保有しています。核兵器の小型化・弾頭化も実現しており、これらを弾道ミサイルに搭載して、わが国を攻撃する能力を既に保有しているとみられています。また、昨年発射された新型の短距離弾道ミサイルは、ミサイル防衛網を突破することを企図していると指摘されており、このような高度化された技術がより射程の長いミサイルに応用されることも懸念されています。

 3 このような厳しい状況を踏まえ、国民の命と平和な暮らしを守り抜くために、何をなすべきか。やるべきことをしっかりやっていく必要があります。まず、イージス・アショアの配備プロセスの停止については、その経緯を確認し、既に公表したところです。その上で、その代替として取り得る方策については、検討を進めているところであり、弾道ミサイル等の脅威から、わが国を防衛しうる迎撃能力を確保していくこととしています。

 4 しかしながら、迎撃能力を向上させるだけで本当に国民の命と平和な暮らしを守り抜くことができるのか。そういった問題意識の下、抑止力を強化するため、ミサイル阻止に関する安全保障政策の新たな方針を検討してまいりました。もとより、この検討は、憲法の範囲内において、国際法を順守しつつ、行われているものであり、専守防衛の考え方については、いささかの変更もありません。また、日米の基本的な役割分担を変えることもありません。助け合うことのできる同盟はその絆を強くする。これによって、抑止力を高め、わが国への弾道ミサイル等による攻撃の可能性を一層低下させていくことが必要ではないでしょうか。

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