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枝野氏選出に期待と批判交錯 地盤の埼玉5区

 合流新党の代表に選出された枝野幸男氏=10日午後、東京都内のホテル
 合流新党の代表に選出された枝野幸男氏=10日午後、東京都内のホテル

 立憲民主、国民民主両党などが結成する合流新党の初代代表に10日、立憲民主党の枝野幸男代表が選出された。平成5年の初当選以来、枝野氏が活動してきた地元の有権者は、どんな期待や懸念を抱いているのか。地盤である衆院埼玉5区(さいたま市大宮区、同市西区など)で聞いた。

 枝野氏は29年9月の旧民進党代表選で前原誠司元外相との一騎打ちに敗れた。その後、前原氏が主導した旧希望の党への合流に反発し、翌10月に立憲民主党を結成した。枝野氏にとって代表選を経て党首に選出されるのは今回が初めてとなる。

 「今まで以上に頑張ってほしい」と声を弾ませるのは、さいたま市大宮区の主婦、村井静子さん(59)だ。旧民主党が下野した24年の衆院選でも投票するほど枝野氏への信頼は厚く、「力を合わせて政権をとってほしい」と期待を口にする。

 大宮区の無職、出雲輝男さん(88)も「大宮の政治家が活躍していることは誇らしい。首相になってもらいたい」。大宮区のアルバイトの女性(37)は「私も病気を抱えているので、弱い人に寄り添う枝野さんの政策には共感している。福祉を充実させてほしい」と話した。

 一方で冷ややかな声も少なくない。

 大宮区の無職の男性(78)は「地元で姿を見ない。もう少し地元の人の声を聴いてほしい」と枝野氏に注文をつけ、新党に対しても「議員みんなが好きなことを言ってバラバラの状態だ。このままでは政権はとれない」と手厳しい。さいたま市西区の自営業、小林敬さん(63)も「無責任だった民主党政権の“戦犯”が枝野さん。無責任な人たちが一つにまとまっても、期待は何もない」と語った。

 新党をめぐっては、党名を決める投票も10日に行われ、枝野氏が掲げた「立憲民主党」が、国民民主党の泉健太政調会長が提唱した「民主党」を上回った。

 JR大宮駅(大宮区)で人と待ち合わせをしていた埼玉県上尾市の男性会社員(50)は「『立憲民主党』も『民主党』も聞き飽きた名前。新党という感じがしない」と突き放した。

(内田優作)

 ◇

■地元国会議員も支持分かれる

 10日に行われた野党合流新党の代表選では、埼玉県関係の国会議員の支持も分かれた。立憲民主党の熊谷裕人県連代表(参院埼玉選挙区)らが枝野氏の支援に回ったのに対し、国民民主党の大島敦副代表(衆院埼玉6区)と森田俊和国対副委員長(衆院比例北関東)は泉氏の推薦人に名を連ねた。

 投票結果を受け、熊谷氏は取材に対し「与党に対抗できる枝野氏の安定感が選ばれた」と勝利を喜んだ。その上で「合流新党は現実に向き合う政治を取り戻すことが求められる」と気を引き締めた。

 大島氏は「提案型の野党を掲げていたので泉氏を支持した。ただ、残念との思いはない」とさっぱりした様子で語った。「新代表の下で、国民に寄り添い、国民の共感を得られるまで地域を歩く取り組みを進める」とも述べ、「ノーサイド」の姿勢を強調した。

(中村智隆)

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