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【尖閣衝突事件10年】元海上保安官・一色正春氏「映像を隠す理由はなかった」

インタビューに応じる一色正春氏=8月28日午後、京都市下京区(永田直也撮影)
インタビューに応じる一色正春氏=8月28日午後、京都市下京区(永田直也撮影)

 平成22年9月7日に尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の領海内で発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件の映像を動画投稿サイト「ユーチューブ」に流出させた元海上保安官の一色正春氏に話を聞いた。

--10年前の衝突事件発生時、感じたことは

 「まず現行犯逮捕をしない、外国人漁業規制法(外規法)に比べて立証しにくい公務執行妨害という罰金の少ない罪で船長1人だけを逮捕したことに違和感を覚えた。そして1週間もたたないうちに船長以外の乗組員14人と重要な証拠である漁船と漁獲物を帰国させたのを見て、これはやる気がないなと感じた。今思えば、深い考えもなしに場当たり的に対応していたことがよく分かる」

 「外規法を適用すれば漁船と漁獲物を没収することができ、犯罪の抑止と巡視船の修理費用に充填(じゅうてん)することができたにもかかわらず、当時も今もそのことについて指摘する人が少ない」

--なぜ政府は衝突時の映像を公開しなかったのか

 「必死になって隠していた人に聞いてみないと分からない。私の感覚では、秘密でも何でもないと思っていた。実際、海保の庁内ネットにアクセスすれば誰でも見ることができた」

--映像を流出させた理由は

 「隠す理由がないからだ。今まで誰も『隠す理由は何か』との問いに対して明確に答えた人間はいない。普通に考えて誰かがやるだろうと思っていたが、誰もやらなかった。そして自分に順番が回ってきただけだ」

--反響は大きかった。目的を達したという考えだったか

 「表面的な反応ばかりで、事件の本質について語る人がほとんどいなかったのが残念だ」

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