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【総裁選ドキュメント】岸田氏「因縁の地」山梨と静岡で支持呼びかけ

昨年12月に死去した故望月義夫元環境相の墓前で自民党総裁選への決意を新たにする岸田文雄政調会長=5日、静岡市清水区(市岡豊大撮影)
昨年12月に死去した故望月義夫元環境相の墓前で自民党総裁選への決意を新たにする岸田文雄政調会長=5日、静岡市清水区(市岡豊大撮影)

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選への出馬を表明した岸田文雄政調会長は5日、山梨県と静岡県を訪れ、それぞれの支援者に支持を呼びかけた。両県では前回衆院選で岸田派(宏池会)と二階派(志帥会)の候補が対立した経緯があり、総裁選で最右翼と目される菅義偉官房長官を支持する二階派との間で、県連票をめぐってつばぜり合いを演じている。

 岸田氏は5日午後、静岡市清水区の龍華寺を訪れ、昨年12月に死去した望月義夫元環境相の墓前に花を供え、手を合わせた。望月氏は岸田派の事務総長を務め、他派にも人脈を広く持ち、岸田氏と気脈を通じていた。望月氏を失ったことが、今回の総裁選で岸田氏が苦戦を強いられている一因ともいわれる。

 岸田氏は墓参後、報道陣に「亡くなる直前まで『一緒に目指そう』と言っていた総裁選がいよいよ目の前。感慨深いものがある」と目を潤ませ、「語り合った高い志を今一度思い返し、望月さんの気持ちと魂とともにしっかりと戦い抜く」と思いを新たにした。

 これに先立つ同日午前、岸田氏は甲府市内の山梨県連を訪問。岸田派の堀内詔子(のりこ)氏(衆院山梨2区選出)が県内議員らとともに迎えた。

 同区では堀内氏と、二階派の長崎幸太郎氏(現山梨県知事)が熾烈(しれつ)な選挙戦を繰り広げてきた。平成29年の前回選では両氏とも公認を得られず無所属で出馬、堀内氏が長崎氏を下し、長崎氏は知事選に転向した経緯がある。

 岸田氏は会合で、自身の掲げるスローガン「分断から協調へ」に絡め、「山梨でもさまざまな選挙の歴史があった。しかし結果として『分断から協調へ』という動きが進み、協力がぐんと進むことで大きな成果が上がっている」と述べ、党としての協調を求めた。

 望月氏の墓参後には静岡市内のホテルで開かれた静岡県連の集会に顔を出した。ここでは静岡5区の吉川赳(たける)氏も参加。吉川氏は前回選で当時希望の党から出馬した細野豪志元環境相に敗北。細野氏はその後、二階派特別会員となり、自民党入りを目指している。

 集会で岸田氏は「静岡は宏池会に多くの先輩を輩出しており、縁の深い、強い思いのある県だ。望月さんと誓った思いを、私の決意を伝えたい」と述べた。

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