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【野党合流】焦る立民・枝野代表 合流直前の首相交代劇で目算狂う

立憲民主党の枝野幸男代表(春名中撮影)
立憲民主党の枝野幸男代表(春名中撮影)

 国民民主党などとの合流を決めた立憲民主党の枝野幸男代表が想定外の事態に直面している。合流新党の結党大会は、辞任表明した安倍晋三首相の後任を選ぶ自民党総裁選などで埋没。早期の衆院解散・総選挙の可能性が浮上しているにもかかわらず、合流では国民全体の取り込みに失敗したためだ。野党一丸となって、与党に対峙(たいじ)する態勢を構築するめどは立っていない。

 「一番早いケースでの解散に常に備えなければならない。現状では10月25日投開票を想定して準備を進めている」

 枝野氏は8月31日の記者会見で、こう強調した。7年8カ月の「安倍1強」政権に対し「退陣に追い込む役割を果たすことができなかった」とも語り、野党が「大きな固まり」になって政権交代を実現する決意を改めてにじませた。

 立民と国民、無所属グループの幹部は28日、合流新党の結党大会の日程を決めた。だが、その日の夕方に首相が辞任を表明。世の中の関心は自民党総裁選に移っている。枝野氏は会見で「党の外の状況で右往左往することなく進めていけばいい」と強気の姿勢を示したが、焦りは隠せない。

 合流では、憲法や消費税など政策の不一致から、玉木雄一郎代表をはじめ国民の国会議員約10人が不参加を表明。国民に複数の議員を抱える連合傘下の民間労組も新党に参加しない方針を固めた。不参加議員の続出で枝野氏肝煎りの合流新党は出ばなをくじかれた。

 直近の報道各社の世論調査でも合流新党への期待は低く、有権者に政権交代の受け皿として受け止められていない。野党関係者は「世論の大半が期待していない政党は、商品に例えるなら欠陥商品だ」と嘆く。

 さらに、首相が持病を理由に辞任を表明したことに対し、立民の石垣のり子参院議員が28日にツイッターで「大事な時に体を壊す癖がある」と投稿し、非難が殺到。政権批判に終始する野党のイメージを改めて印象付けた。枝野氏自身、禁止されている議員会館の事務所内での喫煙を記者に問われ、「認識が甘かった」と反省の弁を口にした。

 合流新党の新代表就任が確実視される枝野氏はこうした逆風をはね返すかのように、これまで慎重姿勢を見せていた消費税減税を急に訴え始めた。合流新党への不参加を決めた国民の議員は「今ごろ消費税に言及しても遅い。合流は失敗だ」と突き放した。(千田恒弥)

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