PR

ニュース 政治

キャッチフレーズで振り返る安倍政権7年8カ月

 連続在職日数で歴代単独最長を更新したばかりの28日、安倍晋三首相は辞意を表明した。政権復帰を果たした平成24年末以降、安倍政権はさまざまなキャッチフレーズを掲げてきた。首相は何を訴え、実現し、何が次代に託されることになったのか。主なスローガンを通じ、安倍政権の約7年8カ月を振り返る。

日本を、取り戻す。

 民主党政権時代の24年12月、首相は野党の自民党総裁として臨んだ衆院選で294議席を獲得し、政権を奪還した。

 「世界をリードする技術力を持ち、豊かな教育を受け、だれもが安心して生活できる、それが本来の日本の姿です。取り戻す。皆さまとともに総力で」

 自民党のCMでこう訴えた首相。念頭にあったのは、3年3カ月に及ぶ民主党政権がもたらした混乱からの回復だ。首相は昨年2月の自民党大会でも「悪夢のような民主党政権」と呼ぶなど、旧民主党政権への批判は安倍政権の通奏低音となっている。

アベノミクス

 政権を奪還した直後に首相が打ち出したのがデフレからの脱却だ。大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略からなる「三本の矢」を掲げた。

 首相自身が起用した日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁と連携して「異次元の金融緩和」を実現。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)など、懸案の貿易協定を進めたことも、安倍政権の特徴だ。

 一連の経済政策は「アベノミクス」と呼ばれる。実は18年9月に発足した第1次政権でも、自民党幹部が「アベノミクス」と呼んでいたが、ほとんど注目されなかった。第2次政権以降は定着し、首相も頻繁に言及するようになった。

 一方、新型コロナウイルス対策として全戸に配布された布マスクは「アベノマスク」と揶揄(やゆ)された。野党がアベノマスク批判に力点を置いた背景には、政権の基盤であるアベノミクスを陳腐に見せる意図もにじんだ。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ