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「全党員に機会を」「体質問われる」自民総裁選、両院総会選出に反発

 自民党は、辞任を表明した安倍晋三首相(党総裁)の後継を決める総裁選について、両院議員総会を開き国会議員らの投票で選出する方向だ。手続きなどに時間のかかる党員・党友投票は省略される見通し。新型コロナウイルス対応に政治的空白を生じさせないためだが、地方組織や一般党員が反発する可能性がある。

 「全党員に投票の機会があることが一番良い」

 小泉進次郎環境相は28日、記者団にこう述べ、総裁選は党員参加で行うべきだとの認識を示した。小林史明青年局長も29日、産経新聞の取材に「コロナ禍を担うリーダーには国民の協力が不可欠だ。候補者による討論会で政策を示し、党員投票を伴った総裁選を実施すべきだ」と述べた。

 通常、総裁選は3年の任期満了に伴い実施され、党員・党友による地方票と国会議員票の得票の合計で選ばれる。ただ、党則には「総裁が任期中に欠けた場合」で緊急性があれば、両院議員総会で選出し、党員・党友投票を省略できるとの規定がある。平成19年の第1次内閣の安倍首相や、20年の福田康夫元首相ら任期中に退陣したケースでは省略された。

 党幹部は「コロナ禍にある今以上の緊急事態はない」と主張する。しかし、12年に当時の小渕恵三首相が病に倒れた際には「5人組」と呼ばれる政権実力者による協議で森喜朗幹事長を後継とすることを決め、両院議員総会で追認する形となったため密室政治と批判された。

 閣僚の一人は、内閣支持率が低迷する中で党員投票を省略すれば「自民党の体質が問われかねない」と懸念している。(長嶋雅子)

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