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最新装備輸出へ執念のアピール 防衛装備庁、輸送機C2テスト

地上展示された航空自衛隊のC2輸送機=平成30年11月3日午前、埼玉県狭山市の航空自衛隊入間基地(酒巻俊介撮影)
地上展示された航空自衛隊のC2輸送機=平成30年11月3日午前、埼玉県狭山市の航空自衛隊入間基地(酒巻俊介撮影)

 最新輸送機C2のアラブ首長国連邦(UAE)への輸出に向け、未舗装地での離着陸試験実施に踏み切ることが22日、判明した。各国がしのぎを削る最新防衛装備の輸出で日本は苦戦が続く中、防衛装備庁の執念の表れといえる。一定の離着陸能力を実証できればUAEからの受注に前進し、今後の輸出対象候補となる国へのアピール材料にもなる。

 防衛装備庁は防衛装備移転三原則の策定を受け、装備輸出を主導するため平成27年に発足した。最新の国産完成品装備の輸出を目指してきたが、これまで成果は出ていない。

 最新装備の輸出案では英国向けの海上自衛隊P1哨戒機は米海軍のP8哨戒機に、オーストラリア向けの海自潜水艦そうりゅう型はフランスにそれぞれ敗れた。海自の救難飛行艇US2のインドへの輸出交渉は暗礁に乗り上げ、C2のニュージーランドへの輸出計画も立ち消えになった。

 UAEへのC2輸出は現時点で最も期待できる計画だが、C2は未舗装地を想定した「不整地離着陸機能」を有していないことが輸出を実現する上で弱点と指摘されてきた。

 ただ、未舗装地は沼地から砂や小石、土に至るまで状態はさまざまで、地表の固さを示す指標の範囲も幅広い。積み荷と燃料の搭載量など運用方法によっても離着陸の可否は変わってくる。

 未舗装地であっても一定の固さがある路面では搭載量を減らすなど運用方法を工夫すれば離着陸できる可能性がある。10月に行うC2の離着陸試験はその可能性を追求するため詳細にデータを収集し、UAEに提示することを目指す。

 政府高官は「カタログの不整地離着陸機能の欄に×と記載するか、△と記載できるようになるか。この差はセールスをする上で大きい」と指摘している。(半沢尚久)

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