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「対策徹底なのになぜ」 止まらぬ学校での感染 埼玉

 私立立正大淞南高(松江市)での新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生は、学校での感染リスクの高さを改めて浮き彫りにした。県立校8校で生徒や教職員の感染が確認された埼玉県では、県教育委員会などのガイドラインに沿った対策を講じていた学校でもクラスターが発生しており、関係者に不安が広がっている。

 埼玉県教委は、感染者が出た8校のうち6校について、さらなる感染拡大の可能性もあるとして校名を公表している。

 最も感染者が多いのは、10人が陽性と判明した県立岩槻高(さいたま市岩槻区)で、クラスターが発生したと認定されている。同高は、感染者が相次いでいることを理由に、県高野連が独自に開催する「県高校野球大会」の出場も辞退した。

 10人の内訳は、同じ部活に所属する生徒9人と、その顧問を務める教職員1人だ。ただ、感染が広がった理由は現時点では判明していない。

 疫学調査を行ったさいたま市保健所の担当者は「手洗いや『3密』回避は徹底されていた。学校側の非は見られない」と説明する。同高によると、国や県が指導している内容に加え、着替え場所を分散させたり食堂の座席数を減らしたりする学校独自の対策も講じていたという。

 対策を徹底した状況で起きた感染拡大に、県教委保健体育課の伊藤治也課長は「県教委として対策を見直したい」と危機感を示す。

 同課によると、学校生活の中でも特に感染対策が困難なのは部活動だという。競技によっては、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保が難しく、ボールを介して多人数が触れ合うなどの場面も多い。

 伊藤課長は「感染が拡大している状況では、部活の活動規模を縮小する判断も必要だ」と話す。埼玉県の大野元裕知事も12日の記者会見で「部活をともにする子供たちの間で感染が拡大している状況にある。共同生活をする場合は気を付けてほしい」と語り、一層の対策を呼び掛けた。

(竹之内秀介)

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