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【李登輝氏死去】価値観共有に功績の李氏 中国を注視しつつ日台実務関係を強化

東京・九段北の靖国神社の本殿に参拝する台湾元総統の李登輝(中央)=平成19(2007)年6月7日(靖国神社提供)
東京・九段北の靖国神社の本殿に参拝する台湾元総統の李登輝(中央)=平成19(2007)年6月7日(靖国神社提供)
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 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は31日の記者会見で、日台の絆を強めた台湾の李登輝元総統の功績を大きくたたえ、哀悼の意を表明した。政府は台湾を核心的利益だと主張する中国の反応を注視しつつ、今後も台湾との関係強化を図っていく考えだ。

 「日台間の友好増進に多大なる貢献を果たされ、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった普遍的価値が台湾に定着していく上で極めて大きな役割と貢献を果たされた」。菅氏は李氏の功績について、こうも強調した。

 政府が現在、台湾を「普遍的価値を共有する、極めて重要なパートナー」(「外交青書」)と位置付けているのも、李氏が強い指導力で台湾を民主化に導いたからだといえる。

 日台は正式な外交関係を有しないものの、経済を中心とした実務関係を発展させてきた。政府は、台湾が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に台湾が前向きな姿勢を示していることについて歓迎の意を表明。台湾が近年、中国の反対で世界保健機関(WHO)への参加を拒まれている問題でも、台湾の立場を支持してきた。

 ただ、台湾を「不可分の一部」と主張する中国は、台湾と中国は特殊な国と国の関係にあるとの「二国論」を提起した李氏が死去したことで、台湾で独立志向が高まることを警戒しているとされる。

 政府は過度に中国を刺激するのは得策でないと判断しているとみられる。菅氏は「(李氏の)ご葬儀への政府関係者の派遣は予定していない」と述べた。政府は森喜朗元首相など首相経験者らが参列する方向で調整している。

(原川貴郎)

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