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【現場から】多摩地区の交通網整備 依然進まず モノレール延伸決定も「先の話」

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 では現在の「多摩格差」とは何を指すのか。26市長でつくる都市長会の清水庄平会長(立川市長)は、医療体制など複数の問題があるとした上で、とりわけ「多摩地域は交通網の整備が遅れている」と話す。

 地下鉄や鉄道が網の目状に張り巡らされている23区部に比べ、多摩地域の鉄道網は薄い。どの交通手段が主に使用されたかを示す「交通分担率」の平成30年の調査では、区部の電車の分担率が51%だったのに対し、多摩では30%。自動車の分担率では、区部が8%なのに対し、多摩では23%と、車に頼らざるを得ない状況が浮かび上がる。

 

 中でも駅がない武蔵村山市では、市役所へ公共交通機関で行くには市内を循環するバス「MMシャトル」を利用するか、立川駅や西武拝島線の東大和市駅などからバスで向かわなければならない。悲願だったモノレール延伸が実現すれば、市内の移動だけでなく都心へのアクセスも向上する。

 鉄道網だけではない。道路網でも都心に比べ、多摩地域は充実していない。多摩地域の東西をつなぐ幹線道路は青梅街道や五日市街道などがある半面、南北を結ぶ道路は少ない。多摩北部に南北方向で整備されている都道の立川東大和線や八王子村山線は、JR中央線や中央道以南では整備されていない。

 清水氏は多摩の交通網整備について「動き始めていることは確か。でもスピード感がない」と遅々として進まないことを嘆く。

 着工は決まったものの、時期が決まらない多摩モノレールもそうだ。冒頭の女性は「完成まで10年はかかるという話もある。今はあまり期待していない」と、ため息をついた。(橘川玲奈)

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