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維新、国民民主に接近 新たな「第三極」に急浮上

馬場伸幸氏
馬場伸幸氏

 日本維新の会が国民民主党の一部に接近し、新たな「第三極」構想が急浮上している。月内に国民の前原誠司元外相らと地方分権に関する勉強会を立ち上げる予定で、野党トップの政党支持率を武器に主要野党を分断する狙いもあるとみられる。一方、立憲民主党との合流で旧民主党勢力の再結集を目指す国民内の勢力などには強い反発が広がっている。

 維新の馬場伸幸幹事長と前原氏が中心となり、地方分権に関する勉強会「新しい国のかたちを考える協議会」(仮称)を立ち上げる。8日に準備会合、16日に設立総会を開く予定で、両党の国会議員を中心に約50人が参加する見込みだ。

 設立趣意書案は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って発令された緊急事態宣言で国と地方の役割分担や特別措置法をめぐる課題が浮き彫りになったと指摘。「大阪都構想を始め地方分権を加速させ、新しい国のかたちを提案する」とした。維新幹部によると、前原氏が11月にも実施する大阪都構想の住民投票に理解を示したため、維新の一丁目一番地である「大阪都構想」の文言を盛り込んだ。

 前原氏は共産党との関係を深める立民との合流に否定的で、維新幹部は「立民の体質になじめない保守政治家の受け皿を作りたい」と話す。国民からは岸本周平選対委員長や馬淵澄夫元国土交通相、増子輝彦参院議員が、無所属では松原仁元拉致問題担当相らが参加する見込みだ。

 こうした動きに国民幹部は警戒を強める。国民の平野博文幹事長は勉強会設立の趣旨を説明に来た前原氏に対し、岸本氏が役員で入った場合は選対委員長を外すと警告した。無所属の立場で主要野党をまとめようと奔走する中村喜四郎元建設相も、主要野党の分裂を招きかねないとして前原氏に不快感を伝えたという。国民中堅は「このままでは党の分裂に発展する可能性もある」と嘆く。

 立民と国民は衆参両院で統一会派を組んでいるが、参院側で両者の連携はうまくいっていない。今年3月には参院での会派解消論も浮上しており、国会閉会後に再燃する可能性が高い。維新は参院で国民と会派を組むことに前向きで、維新幹部は「参院で会派構成が変われば、その衝撃は衆院にも及ぶ」と語る。

 事実上の立民外しとも受け取れる動きに、立民中堅は「勉強会に行きたければ行けばいい。白黒がはっきりする」と強がった。(千田恒弥)

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