PR

ニュース 政治

日韓冷え込みも…「第3次韓流ブーム」到来 大阪・生野コリアタウン 

体験学習でキムチ作りに挑戦する中学生=大阪市生野区(安元雄太撮影)
体験学習でキムチ作りに挑戦する中学生=大阪市生野区(安元雄太撮影)
その他の写真を見る(1/3枚)

 日韓関係の悪化により訪日韓国人客が激減し全国の観光地で影響が出るなか、大阪・生野コリアタウン(大阪市生野区)に「第3次韓流(はんりゅう)ブーム」が到来している。チーズドッグなどの韓国フードを食べ歩きながら、コスメやK-POPアイドルのグッズを買い求める中高生ら若者が殺到。週末はソウルの繁華街・明洞(ミョンドン)のようなにぎわいだ。その人気の背景にあるものは。(石川有紀)

■中高生が中心の街

 JR鶴橋駅の南東約1キロ、御幸森(みゆきもり)天神宮から東西約500メートルに延びる3つの商店街が連なる生野コリアタウン。両側に食料品店や雑貨店、CDショップなど、韓国からの商品を扱う店が並び、週末には若者でごった返す。

 「第3次韓流ブームが来るとは。今は中高生が中心の街になった」と、御幸通商店街会長で花店を営む由良(ゆら)英明さん(58)は変貌ぶりに驚く。

 各商店街は、もともと戦前に朝鮮半島から移住した人たちが形成した市場。かつては「朝鮮市場」と呼ばれ、業者や地元住民向けに商売していた。その後、客の減少や後継者問題への危機感から、在日韓国・朝鮮人と日本人の店主らが協力して新たな顧客を呼び込もうと、観光地「コリアタウン」に転換した。

 街に中高生が多くなった背景には、地元の市民団体「コリアNGOセンター」が平成8年から本格的に始めた体験学習の存在がある。

■理解深める体験学習

 これまで大阪府内や関西の小中高生ら年間約7千人~1万人を受け入れ、近年は青森県や熊本県など遠方からも修学旅行で訪れるように。キムチ漬けや伝統楽器、ハングル講座などを体験し、キムチやチヂミ、蒸し豚などが並ぶ商店街で異文化を感じながら、ストリートフードを味わうのが定番コースだ。

 昨年12月に参加した大阪府守口市立中学2年の女子生徒(14)は「お店で韓国語でお礼を言ったら、喜ばれた。日本と似ているところも違うところもある韓国の文化に興味を持った」と楽しんだ様子。引率した校長(60)は「ニュースでみる日韓の政治や外交は難しい問題だが、生徒たちが多様な文化に触れ、理解を深めるきっかけになれば」と話す。

 体験学習を始めた当初は「商売に関係ない」と非協力的な店主もいたが、今は中高生が数百円の小遣いで食べ物を買ったり、キムチの味見をしたりできるように。「将来のお客さん」として受け入れられている。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ