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「提案型」突き進む玉木代表 立民主導の国会運営と温度差も

会見で記者団の質問に答える国民民主党・玉木雄一郎代表=5日午後、国会内(春名中撮影)
会見で記者団の質問に答える国民民主党・玉木雄一郎代表=5日午後、国会内(春名中撮影)

 国民民主党の玉木雄一郎代表が、今国会で「提案型野党」の路線を邁進(まいしん)している。肺炎を引き起こす新型コロナウイルス対策が大きな政治課題となる中、政府に対策を提言して「採用」される得点も挙げた。ただ、国民も加わる野党統一会派の国会運営は立憲民主党が主導し、政府との対決に重きを置く。玉木氏の路線との間では、温度差もあらわになっている。(千葉倫之)

 「野党は2つの機能が大事だ。1つは政権をチェックする行政監視機能。一方で、自民党に代わる社会像や政策を提案する機能もセットで見せないと『重箱の隅をつついているだけ』とみられてしまう」

 玉木氏は5日、BS11の番組収録で「提案型」の意義をこう強調した。

 国民と立民は、先月中旬まで合流協議を行った。協議では、立民が国民を事実上吸収合併する方針を崩さず、国民が掲げてきた「改革中道」などの理念も立ち消えの危機にひんした。

 玉木氏も早期合流を求める圧力にさらされたが、協議の破談後は「水を得た魚」のように独自色のアピールにいそしんでいる。

 象徴的だったのが新型肺炎対策だ。玉木氏は先月30日の党対策本部で「指定感染症」の政令施行前倒しなどの提言をまとめ、菅義偉(すが・よしひで)官房長官に自ら手渡した。

 政府は提言の翌日、施行の前倒しを発表した。国民関係者は「施行前倒しは予想できたので、発表前に申し入れできるよう急いだ」と明かす。政府が与党などに「花を持たせる」のと同じやり方だった。

 玉木氏は先月22日、衆院本会議で代表質問した際も、若者への減税など独自の政策提案に重きを置き、首相主催の「桜を見る会」などにはほとんど触れなかった。

 「左に逃げて縮こまっていては過半数は取れない。リベラルを固め、中道から穏健保守まで(支持を)広げないとダメだ。そこで国民民主党の改革中道のポジションが役割を果たせる」

 玉木氏は5日の番組収録で、こう力説した。

 しかし党内外には、玉木氏を苦々しく見つめる向きもある。3日に放映した自身のインターネット番組で自民党議員と「ゲーム依存症対策」について対談したが、党国対幹部は「国会で戦っているときに何をしているのか。自民党に行けばいい」と激怒したという。

 政党支持率も1%前後の低空飛行が続く。現状では提案路線が支持拡大に結び付いていないのも実情だ。

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