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【衆院代表質問】合流決裂の立民・国民、質問もバラバラで迫力なし

衆院本会議に臨む国民民主党・玉木雄一郎代表(左)と立憲民主党・枝野幸男代表=22日午後、国会(春名中撮影)
衆院本会議に臨む国民民主党・玉木雄一郎代表(左)と立憲民主党・枝野幸男代表=22日午後、国会(春名中撮影)

 立憲民主党の枝野幸男、国民民主党の玉木雄一郎両代表が22日の衆院本会議で代表質問に臨み、安倍晋三首相に攻勢をかけた。ただ、両党の合流交渉が前日に決裂したことが物語るように追及の足並みはそろわず、今後の野党共闘に不安を残した。(千田恒弥)

 「あなたが疑惑まみれのままその地位にとどまれば、日本社会のモラル崩壊が続く。潔く首相の職を自ら辞すことを強く求める」

 枝野氏は代表質問で、首相主催の「桜を見る会」について公職選挙法違反の疑いがあると指摘し、首相に直接引導を渡した。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件でも激しい政権批判を展開した。

 一方、国民を含む野党間の連携に意欲を示した際に与党席から「合流できなかっただろう」といったヤジを浴び、交渉決裂直後というタイミングの悪さが浮き彫りになる場面もあった。

 対照的だったのは玉木氏だ。枝野氏は35分の持ち時間の約3分の1をIR汚職など疑惑追及に充てたが、玉木氏は冒頭の1分弱にとどめ、残りを少子化や外交などの質問に費やした。春に来日予定の中国の習近平国家主席の国賓待遇について「民主主義の基本的価値に反する行動を容認するという間違ったメッセージを送ることになる」と指摘すると、与党議員も真剣な表情で聞き入っていた。

 玉木氏は質問項目について本会議前に「枝野氏とバッチリ打ち合わせした」と説明していた。しかし、枝野氏は本会議後、「1項目、1項目をすり合わせたわけではない」と暴露し、綿密な調整を否定した。

 両党の合流交渉が暗礁に乗り上げた背景には、党名や綱領などをめぐる見解の相違もあった。また、記者会見場に国旗が置いてある国民に対し、立民は掲揚しておらず、国家観も異なる両党の合流は実現したとしても分裂含みとの見方は強まりつつある。

 「野党の安全保障についての認識は甘い」という皮肉なのか、自民党の森山裕国対委員長は党首同士の直接対決に先駆けて、立民の安住淳国対委員長に「あんぽ柿」を贈った。

 その返礼で安住氏は22日に桜餅を持参し、代表質問で「桜を見る会」を前面に攻勢をかけたが、バラバラな野党の迫力不足は否めない。自民党幹部は「桜餅を食べてしまったら、“桜”はもう終わりだ」と余裕綽々の表情で話し、政権へのダメージは限定的だと示唆した。

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