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ダレス米国務長官が日本側に「対ソ譲歩は得策でない」 外交文書公開

1955年8月、会談する重光葵外相(左)とダレス米国務長官=ワシントン(共同)
1955年8月、会談する重光葵外相(左)とダレス米国務長官=ワシントン(共同)

 外務省は25日、1955(昭和30)年から1988(同63)年までの外交文書15冊(約6180ページ)を一般公開した。日本がソ連との国交回復交渉を進める中で行われた重光葵外相とダレス米国務長官との会談記録などが含まれる。

 1955(昭和30)年6月に始まった日ソ国交回復交渉をめぐり、ダレス米国務長官が同年8月の重光葵外相との会談で「(ソ連に)譲歩することは決して得策ではない」と述べ、北方領土問題などで日本の主張を譲らないよう求めていたことが、25日に公開された外交文書で明らかになった。米国側が交渉の当初から、ソ連への強硬姿勢を日本に要求していたことが改めて裏付けられた。

 極秘扱いの記録によると、ダレス氏は、訪米した重光氏との8月29日の会談で、日米の安全保障や経済問題、反共政策など幅広いテーマについて協議しながら、「ソ連との平和交渉についてお話を伺い得れば幸いである」と切り出し、国交回復に向けた平和条約締結交渉の現状や見通しについて説明を求めた。

 日本側は「日ソ交渉」と題した日英両文の資料を配布し、重光氏が「交渉は大して進捗していない」と回答。ダレス氏は「ソ連との交渉についての自分の経験を申し上げれば」と前置きし、「小さな譲歩をいくら与えてもソ連からは何も得ることはできない」と主張した。

 さらに、「ソ連は真剣に条約締結を欲しているものと考える。従って先方が譲歩するであろう」といずれはソ連側が折れるとの見方を示し、「ソ連はいったん獲得した領土はなかなか譲らない」とも指摘した。

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