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外務省が竹下首相訪中で「靖国参拝すれば危うくなる」 外交文書公開

 さらに同年3月2日付の中国課の記録によると、中島敏次郎駐中国大使はその前日、竹下氏に日中関係について説明を行った際、「国内的に種々困難な事情があることは十分理解しているが、訪中直前ということもあり、靖国参拝は絶対に避けていただきたい。『皆で渡ろう方式』も不可」と竹下氏に伝えた。記録では竹下氏は「その点はよく心得ている。但(ただ)し、絶対に外には言ってはならない」と述べた。春の例大祭が念頭にあったとみられる。

 中島氏は当時の唐家●(=王へんに旋)外相との懇談結果を踏まえ、同年7月29日付で宇野宗佑外相に宛てた「秘」の公電でも「終戦記念日の際のやす国じん社公式参ぱいに関する政府としての態度表明を行うことは真けんな御検討に価(あたい)する」と求めた。

 この4日後の8月2日には小渕恵三官房長官が記者会見で、竹下氏が靖国神社の参拝を見送ることを明らかにした。

 竹下氏は「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の会長も務め、蔵相時代には参拝していた。

 しかし、前任首相の中曽根氏が昭和60年の公式参拝の後、内外の批判を踏まえて2年連続で参拝を見送ったこともあり、竹下氏は首相在任中、「公式参拝の実施を願う国民や遺族の感情を尊重することは政治を行う者の当然の責務である」とする一方で、「国際関係を重視し、近隣諸国の国民感情にも適切に配慮しなければならない」と参拝に慎重な姿勢も示していた。

 外務省の働きかけは、竹下氏のこうした姿勢を支え、参拝見送りを後押ししたとみられる。

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