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「医療的ケア児」知っていますか 支援実現で通学がいつものことに

 学校に通い始めて特にうれしかったのは親友ができたこと。大好きな仮面ライダーやウルトラマン、ポケットモンスターについて「こないだのテレビ見た?」と友達同士で盛り上がる。翼さんにとって学校は「いつも通り(の場所)!」。学校に通うことが、日常になりつつある。

■以前は救えなかった命も医療の進歩で

 医療的ケア児とは、人工呼吸器などをつけて家で暮らしたり、喉につけた管からのたん吸引を行ったり、チューブを使って胃に直接栄養を送る経管栄養などをしていたりする子供のことを指す。新生児医療の発達を受け、以前ならば助からなかった命が救えるようになった一方、こうしたケアが必要な子供も増える傾向にあるという。

 文部科学省によると、医療的ケアが必要な幼児・児童・生徒数は、平成18年度には5901人だったが、29年度には8218人にまで増えている。

 大阪府の場合、約490人のケア児がいるが、約160人は保護者などの送迎が必要で、送迎手段がない約30人は学校には通えず、教諭の訪問授業を受けている。大阪府は今年度から看護師同乗の介護タクシーでの通学支援を5人に試行。来年度からは希望者全員に実施する方針だ。

 ケア児の通学支援は、東京都など一部の自治体でも導入されているが、「看護師確保が全国的に課題で、利用したくともできない子供が多い」(担当者)という。大阪府の酒井隆行教育長は「全ての子の学びを支えるのが教育の役目。地域差が生じないよう国全体で取り組むべきだ」と話す。

 障害児理解の活動に取り組む大阪府岸和田市の市民団体「いっしょにね!!」の高田美穂代表(59)は、メンバーにケア児の保護者もおり、通学に付き添う苦労を間近で見てきた。「24時間常に気を抜けない生活で、学校だけでも子供を任せられれば親の負担も和らぐ」と支援事業に期待を寄せている。

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