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「医療的ケア児」知っていますか 支援実現で通学がいつものことに

 午前8時すぎに車が到着し、同乗する女性看護師が翼さんの体調を確認し、たんの吸引などを行い、男性運転手が翼さんをベッドから玄関先の車いすまで抱えて運び、車いすごと車内に入った。

 玄関で様子を見守る幸蔵さんは「昔は自分が翼を抱えられたが、体も大きくなって、もう難しい。皆さんの協力があってこその通学。ベッドの上だけだった翼の世界が大きく広がった」と喜ぶ。

 車に看護師とスミヨさんが乗り込み、20分ほどかけて約6キロ離れた府立岸和田支援学校へ。翼さんは「行ってきまーす」と車窓から大きな笑顔で指先をひらひらと振った。

 教室では、級友の出欠確認を行う「呼名(こめい)係」。大役に「楽しいっちゃあ、楽しいかな」とはにかんだ様子で語る。他の生徒が少しおどけた回答で笑いを誘うと声を上げて笑ったり、真剣な表情で答えを考えたりと、充実した様子で授業時間を過ごしていた。

 日直当番が当たっていたこの日は、教室に「これで授業を終わります」と翼さんの声が響いた。学校へ行けない時間が「すごく暇。寂しい。考えられへん」と次の水曜が待ち遠しい。

 学校側も滞在時間や日数を増やしたい意向だというが、呼吸器の管理が複雑なほか、翼さんにとっての給食は胃ろうに栄養剤を流し込む必要がある。担当教諭が「皆が給食を食べる教室で一緒に栄養補給できるように」と研修を重ねるなどして、受け入れ準備を進めているという。

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