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【続・防衛最前線】155ミリ榴弾砲FH70 手動と精密…陸自主力砲の精度と破壊力

 10キロ以上も先の射撃目標を肉眼で見定めることはできない。そこで、茂みに溶け込む擬装服を着用した観測員(FO=Forward Observer)を、最前線にひそかに前進させる。観測員が砲撃目標を目視で確認し、指揮所に伝え、指揮所が目標位置を数値化し、各砲に伝達する。発射角度が1ミル(約0・057度)ずれただけで、前方1キロごとに1メートルのずれが生じ、遠くの目標には当たらない。

 極めて精密な射撃を披露した一方、一連の操作があまりに手動頼みであることに驚いた。

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 射程は最大約30キロ。全国の野戦特科(大砲部隊)に配置されている、陸自の主力大砲である。英独伊が共同開発し、日本国内では昭和58年から日本製鋼所がライセンス生産している。

 「榴(りゅう)弾」とは、敵陣地を直撃して破壊するだけでなく、敵部隊の頭上で弾を炸裂(さくれつ)させ、破片を高速で飛び散らせることで、敵の歩兵や兵器に打撃を与える。薄い装甲なら容易に貫く。

 敵陣近くに迫る味方の歩兵部隊の後方から、敵部隊に向けて奇襲的に榴弾を打ち込み、すかさず歩兵が突撃、陣地を奪還する-というわけだ。FH70には車輪がついており、短距離なら時速16キロで自走できるので奇襲後、敵に位置を特定される前に移動できる。

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