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相次ぐ閣僚の失言 野党攻勢、与党は警戒

 閣僚の不用意な発言や疑惑が相次いでいる。大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入をめぐる萩生田光一文部科学相の「身の丈」発言の直後、河野太郎防衛相が台風被害に関し「私は雨男」と軽口をたたいた。菅原一秀前経済産業相の香典配布問題に続き、7月の参院選で初当選した河井克行法相の妻の選挙運動をめぐる公職選挙法違反疑惑を近く週刊誌が報じるとの話もあり、野党は国会で厳しく追及する構えだ。

 「閣僚の発言でいろいろ心配をかけて申し訳ない。これから引き締めて真摯(しんし)に取り組む」

 安倍晋三首相は29日、公明党の山口那津男代表と官邸で会談し、陳謝した。山口氏は会談後、記者団に「国民から不快感や非難を受ける発言は慎むべきだ。撤回すべきものであれば速やかに撤回する謙虚な姿勢が必要だ」と強調した。

 萩生田氏自身も29日の記者会見で「受験生に不安を与えてしまった」と述べ、発言を撤回した。

 一方、河野氏は28日に東京都内で開かれた自身の政治資金パーティーで、災害派遣の任務にあたる自衛隊員の処遇改善に言及するくだりで「私は地元で雨男といわれ、防衛相になってすでに台風が3つ」と発言した。甚大な被害が出る中、批判を浴び、29日の参院外交防衛委員会で「不快な思いをされた方におわびを申し上げたい」と陳謝した。

 これに対し、野党は攻勢を強めている。立憲民主党の枝野幸男代表は29日の党会合で萩生田氏の発言について「(受験生の)機会の均等が確保されないことについて文科相も十分認識があることが証明された」と批判した。

 同党の安住淳国対委員長は河野氏について、国会内で記者団に「閣僚を辞めたほうがいい。被災地や自衛隊に失礼だ」と非難した。

 国会は、菅原氏の辞任をめぐり、25日に予定された衆院の委員会が流会してから正常化したばかりで、与党は危機感を強めている。

 なかでも今国会の焦点の一つになっている日米貿易協定の承認案について、政府・与党は11月上旬の衆院通過を目指しており、これ以上の審議日程の遅れは避けたいところだ。

 自民党の森山裕国対委員長は29日の記者会見で「国民から批判を受けるような発言には気をつけてほしい」と苦言を呈した。(中村智隆、大橋拓史)

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