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自民、憲法地方政調会スタート 岸田氏「ポスト安倍」へ発信強化

自民党の地方政調会であいさつする岸田文雄政調会長=28日、さいたま市
自民党の地方政調会であいさつする岸田文雄政調会長=28日、さいたま市

 自民党の岸田文雄政調会長は28日、さいたま市で憲法改正をテーマにした地方政調会を初めて開催した。地方議員らが参加し、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が講演を行った。年内に地元・広島や福島でも実施する予定で、党を挙げて改憲の機運を高める考えだ。岸田氏としては、安倍晋三首相が悲願とする憲法改正で発信を強め、「ポスト安倍」に向けて存在感を発揮する狙いもある。(田村龍彦)

 「お一人お一人が令和の時代の憲法のあり方について考える契機になることを願っている」

 岸田氏は地方議員や党支持者ら約400人を前にこうあいさつし、改憲に向けた国民的議論の高まりに期待を示した。

 地方政調会ではこれまで政調幹部が各地を訪れ、農林水産業や社会保障などをテーマに地方議員との意見交換などを行ってきた。今回初めて憲法を取り上げ、衆院憲法審査会与党筆頭幹事を務める新藤義孝政調会長代理が4項目の党改憲案などを説明。特別講師の櫻井氏が「憲法を改正し、いざというときにわが国を守る態勢を作っていくべきだ」と訴えた。

 来場者との意見交換後、岸田氏は記者団に「緊急事態対応など具体的な中身の質問も、街頭活動をやるべきだという提案もあった」と述べた。

 首相が9月の党役員人事で改憲に挙党態勢で臨む考えを示したことを受け、自民では二階俊博幹事長が地元・和歌山で大規模集会を開くなど、国民の理解や世論の喚起を図る動きが活発化している。以前は発信していなかった岸田氏も“改憲シフト”を強めている。

 岸田氏は次期総裁選に出馬する考えを示す。31日には党として補正予算に関する議論を始めるなど最近は災害対応などでも積極的に発言しているが、「憲法でも存在感を示すことができればプラスになる」(岸田氏周辺)。櫻井氏も講演で「(岸田氏は)ちょっとグズかと思っていたが、ずっと頑張ってもらい、憲法改正のリーダーシップをとってほしい」と持ち上げた。

 もっとも、国会で改憲論議が進むかどうかは見通せない。自民は開会中の臨時国会で一刻も早く国民投票法改正案の質疑と採決を行い、本格的な議論に入りたい考えだが、立憲民主党など野党は慎重だ。与党の公明党からも自民の改憲案を疑問視する声が上がっている。

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