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【外交安保取材】初の油除去任務も 自衛隊員は災害派遣で何を感じたのか

海上自衛隊により回収された油吸着材は真っ黒で、油の臭いが漂った=8月29日午後、佐賀県大町町(納冨康撮影)
海上自衛隊により回収された油吸着材は真っ黒で、油の臭いが漂った=8月29日午後、佐賀県大町町(納冨康撮影)

 大型で猛烈な台風19号が日本に被害をもたらした。自衛隊はこうした大規模な自然災害のたびに現場に赴き、救援活動にあたっている。8月28日から10月7日まで続いた佐賀県の大雨被災地への災害派遣活動では、鉄工所から流出した油の除去という初めての任務も経験した。隊員たちは災害派遣の現場で何を感じたのか。

 9月上旬、佐賀県大町町。最高気温は連日35度に迫り、日差しが水面に照り返される酷暑の中、水面に浮く真っ黒な油膜は吸着マットで何度取り除いても、また浮き出てきた。

 「終わりが見えない上、単調な作業で、士気が低下しそうになった」

 陸上自衛隊第16普通科連隊(長崎県の大村駐屯地)所属の男性陸曹長は当時の心境をこう振り返る。

 記録的な大雨により冠水した鉄工所の大量の油が、水とともに周辺の住宅街や田畑に流れ出した。流出面積は推定約100ヘクタールにおよび、自衛隊などが人海戦術で油膜の除去にあたった。

 油や水の腐った臭いが充満する中、水につかりながらの地道な作業だった。多くの隊員が「想像以上に過酷だった」「気が遠くなった」と語る。

 先の男性陸曹長は、延々と作業を繰り返すうち、最初は油で真っ黒に染まった吸着マットの色が次第に薄くなり、油膜が減っていくのを見て「今までの作業は無駄ではなかった」と感じたという。

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