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【安倍政権考】日米貿易協定 日本の痛みは意外と少ない?

 米国も署名したTPPが2015年10月に大筋合意に至る際、日本側が苦慮したのがコメの無関税輸入枠だった。

 当時、TPP担当相として交渉にあたった自民党の甘利明税調会長は、米側の強硬な態度に業を煮やし、交渉決裂も覚悟したほどだ。当時の交渉では、コメの無関税枠は7万トンで決着したが、米国産のコメが国内で流通することの影響を考えれば、ぎりぎりの内容だった。

 しかし、今回の日米貿易協定では、コメの無関税枠は設定されなかった。前出の自民ベテランは「あれだけ苦労したコメが今回はない。隔世の感がある」と語る。

 もっとも、日米貿易協定にコメの無関税枠が設定されなかったのは、米国の国内事情も影響したとみられる。TPP交渉時の米国はオバマ前大統領が率いる民主党政権で、同党の牙城であり主要なコメ産地のカリフォルニア州の意向は無視できないものだった。

 しかし、現在はトランプ大統領が率いる共和党政権に変わった。同州選出のペロシ下院議長は、トランプ氏の弾劾訴追をもくろむ民主党の指導部だ。トランプ氏がコメの無関税枠をなくすことに同意したのは、政敵の存在もあるとみられる。日本の交渉筋は「米国はわかりやすい。TPPのときと比べると、まるで違う国のようだ」と指摘する。

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