PR

ニュース 政治

埼玉参院補選 自民「不戦勝」と強気も 有権者に選択肢示せず

左から立花孝志氏(飯嶋彩希撮影)、上田清司氏(竹之内秀介撮影)=10日
左から立花孝志氏(飯嶋彩希撮影)、上田清司氏(竹之内秀介撮影)=10日

 10日告示の参院埼玉選挙区補欠選挙(27日投開票)で自民党は独自候補の擁立を見送り、自主投票で臨む。圧倒的な知名度を誇る上田清司・前埼玉県知事と対抗するのは困難だと判断、「完全無所属」を宣言する上田氏を「改憲勢力」に取り込む狙いだ。だが、国内外に政策課題が山積する中、政権与党が国政選挙で有権者に選択肢を示さないのは異例といえる。

 補選は、自民党や立憲民主党など主要野党が候補擁立を見送る異例の構図になった。NHKから国民を守る党の立花孝志党首が公示直前に出馬表明したものの、「上田1強」は変わらない情勢で、与野党の関心はむしろ選挙後の連携のあり方に移っている。

 7月の参院選で自民党などの改憲勢力は国会発議に必要な参院の「3分の2」に4議席及ばなかった。無所属議員や国民民主党の一部を引き入れるなどして改憲勢力の再構築を目指す中、改憲に積極的な上田氏を補完勢力と位置づけている。上田氏が勝利すれば改憲勢力の上積みになるため、自民党選対幹部は「不戦敗ではなく不戦勝だ」と強調する。

 上田氏と旧知の間柄である二階俊博幹事長もそうした判断を後押しする。埼玉県連内には、上田氏が8月の県知事選で実質的な野党統一候補を全面支援して勝利に導いた経緯があるため反発が根強い。だが、二階氏は「わが党と一緒にやっていきたい希望を持っていれば受け入れる用意はある」と秋波を送っている。

 とはいえ、自民党が最近の補選で候補擁立を見送ったのは、保守分裂となった平成19年7月の衆院熊本3区補選や、不倫問題で現職が辞職した28年4月の衆院京都3区補選に限られる。今回は消費税率10%への引き上げ後初となる国政選挙だっただけに、責任放棄との批判も上がりそうだ。(広池慶一)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ