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改憲めぐる議長発言で紛糾 衆院代表質問 野党抗戦「越権だ」

衆院本会議で立憲民主党・枝野幸男代表の質問に答弁する安倍晋三首相。後方は大島理森議長=7日午後、国会(春名中撮影)
衆院本会議で立憲民主党・枝野幸男代表の質問に答弁する安倍晋三首相。後方は大島理森議長=7日午後、国会(春名中撮影)

 安倍晋三首相(自民党総裁)が宿願とする憲法改正をめぐり、臨時国会は本格論戦の初日となる7日の代表質問から紛糾した。立憲民主党など野党は、改憲手続きを定めた国民投票法改正案への与野党合意に言及した大島理森衆院議長の発言を「越権だ」と批判。議論の環境整備に腐心する首相や与党側の意向に反し、抗戦姿勢を鮮明にした。

 「信じがたい。議会運営に責任を持つ議長が政治的に注目される法案について、時期を区切って合意を期待するのは越権だ」

 立民の枝野幸男代表は7日の衆院代表質問の冒頭、大島氏の発言を批判。同時に「事態を真摯(しんし)に受け止め、一層中立公正な議会運営にあたるよう強く求める」と注文を付けた。

 枝野氏が問題視したのは、大島氏が5日に地元の青森県八戸市で開いた自身の会合での発言。国民投票法改正案に関して「もう少しのところに来ている。臨時国会で与野党が話し合い、合意を見つけてほしい」と語ったのだ。

 野党側の反発は、本会議に先立つ衆院議院運営委員会理事会で噴出。野党筆頭理事の手塚仁雄氏(立民)は記者団に「とても看過できない」と批判した。

 大島氏は高木毅衆院議運委員長(自民)を通じ、議運委理事会で「国民投票は重要な権利であり、立法府が整備することは大事な責務という趣旨だった」との真意を与野党に伝えた。

 しかし、野党側は「理解に苦しむ」(立民の安住淳国対委員長)と態度を硬化させたまま。最終的な事態収束は与野党の国対委員長会談までもつれ込み、本会議は約1時間半遅れて開会した。

 代表質問で枝野氏は、憲法が保障する表現の自由に関連し、文化庁が決めた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」への補助金不交付をめぐる首相の認識をただした。これに対し首相は「表現の自由が日本国憲法で保障されていることは、立憲を党名に掲げる枝野氏であればご理解いただけると考えている」と皮肉で返した。

 枝野氏は、自民党の下村博文選対委員長が9月に改憲議論の項目として同性婚を挙げたことを取り上げ、「議論の場は(国会の)憲法審査会ではなく、法務委員会だ」と反発。立民など野党3党は同性婚を認める民法改正案を衆院に共同提出しているが、自民党側の“呼び水”には応じない姿勢を示した。

(清宮真一)

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