PR

参院選2019特集 政治

【ネット投票の足音(上)】「紙よりもデジタルを信じる」 エストニアの実験

前のニュース

その他の写真を見る(1/3枚)

 パソコンと向き合う水着姿の男女3人。「エストニア人はインターネットで何でもできる。投票もそう。たとえ水風呂の中でも」。男性はこう言い放つと、自らの個人識別コードをパソコンに入力。画面の指示に従い、慣れた手つきで政党と候補者を選んだ。投票を終えた男性が強調した。「デジタルは完璧ではなく、リスクもある。それでも国民は『紙』よりもデジタルを信じる」

 今年3月に実施された総選挙をめぐり、エストニア共和国から投稿された動画だ。男性らは同国ならではの投票手法を順を追って説明し、母国の強みを訴えた。

 2005年、エストニアはネットを使った投票を世界に先駆けて解禁。パソコンだけでなく、スマートフォンからも受け付ける。利用には、日本でのマイナンバーカードのイメージに近いIDカードなどが必要だ。

 デジタル化が進むIT先進国。資源の乏しい人口約132万人の小国だが、政府は1990年代からITを生き残る手段として重視し、ネット環境整備に積極投資した歴史がある。

■時間は1分程度

 「投票に必要な時間は1分程度。誰に投票するか考える時間を省いて、ですが」。駐日エストニア大使館のナンバー2、アルゴ・カングロ参事官が話す。

 投票内容は暗号化され、のぞき見や改竄(かいざん)はできない。選挙システム上、把握できるのは、その人が投票の権利を行使したかどうかまでだ。

 投票期間中であれば再投票も可能で、その場合は最新の投票が有効となる。仮に買収や投票の強制があっても、有権者の意思で投票をやり直す余地を与えるためだ。もちろんネット投票が嫌ならば、従前通り投票所で一票を投じればいい。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

参院選ニュース速報 産経公式Twitter

ランキング

ブランドコンテンツ