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参院選2019特集 政治

【参院選】国会、重度障害者への対応は? 押しボタン式投票など 参院「しかるべき配慮」

小渕第2次改造内閣で郵政相に就任し、当時の首相官邸を出る八代英太氏=平成11年10月
小渕第2次改造内閣で郵政相に就任し、当時の首相官邸を出る八代英太氏=平成11年10月

 参院選(21日投開票)には、身体に重度の障害がある候補者らが出馬した。障害者の活躍の場が広がる契機となりそうだが、参院本会議での押しボタン式の採決をどうするかなど、さまざまな課題がある。参院事務局は障害がある議員の意志が尊重できるよう配慮する姿勢を示しており、国会のバリアフリー化の議論にも影響を与えそうだ。

 参院本会議での採決は「起立採決」「記名投票」「押しボタン式投票」「異議の有無」という4つの方法がある。このうち、起立採決は下半身などに障害がある議員には困難だが、過去には起立の代わりに挙手で対応したことがある。名前が書かれた札を登壇して投票する記名投票についても、議長への申し出があれば参院職員に投票を委託することが可能だ。

 参院本会議での採決は、平成10年の通常国会から原則押しボタン方式が使用されている。しかし、ボタンを押すことが困難な議員への対応は参院の規則に書かれておらず、先例もない。

 また、医療上の措置で障害者が襟巻きなどの着用が必要となるケースも考えられるが、規則では議場や委員会室での襟巻きなどの着用や携帯は認めていない。

 これらの課題について、参院事務局は、重度の障害がある候補が議員になった場合を想定し「健康上や人道上のことは、しかるべき配慮をする」と強調する。具体的には、当選した議員から要望を聞いたうえで、参院議院運営委員会理事会で協議する意向だ。

 障害者の国会議員では、車いすで活動した八代英太氏が知られる。脊椎を損傷して車いす生活となった八代氏は、昭和52年に参院議員となり、衆院にくら替え後は郵政相(当時)としても活躍した。参院事務局によると、八代氏の参院議員時代には、議席の背もたれを加工して、車いすのまま着席できるようにした。

 障害の形態によって、車いすの形状は変わってくる。国会内にはすでにバリアフリー化したトイレやエレベーターも設けられているが、参院事務局は必要に応じ、施設面についても検討を進める考えだ。

 一方、今回の参院選では聴覚障害の候補も出馬している。東京都北区議会では、平成27年4月の統一地方選で聴覚障害者が当選し、翌月の区議会から音声同時翻訳ソフトなどを導入した。

 北区議会事務局の担当者は「仮に聴覚障害の候補が当選したら、国会も対応せざるを得ないと思う」と語った。(今仲信博)

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