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参院選2019特集 政治

野党統一の「無所属」候補18人、当選後どこに 政党隠し批判も 

街頭演説を聞く有権者ら=5日午後、福岡市
街頭演説を聞く有権者ら=5日午後、福岡市

 参院選(21日投開票)で立憲民主、国民民主、共産など野党5党派が改選1人区で擁立した無所属統一候補の当選後の所属政党が注目されている。今回は18人が政党名を掲げずに出馬し、もともと所属していた政党の政策や理念を前面に訴えない候補もいる。ただ、過去には当選直後に出身政党に戻るケースもあり、「新手の政党ロンダリングだ」と指摘する与党幹部もいる。

 「共産党は『自衛隊は憲法違反』と言っている。『こんな大事なことで食い違っていていいのか』と、立憲民主党の枝野幸男代表を問い詰めた」

 安倍晋三首相(自民党総裁)は5日、新潟県長岡市内でマイクを握り、憲法観や安全保障など基本政策でズレを抱えながら、候補一本化に踏み切った野党の姿勢を批判した。これに関して枝野氏は3日の党首討論会で「政府の安全保障法制は廃止する点で一致している」と述べるにとどめ、直接的な回答は避けた。

 野党は今回、32の全ての改選1人区で候補を一本化した。野党候補の乱立で政権批判票の受け皿が分散し、与党を利することを防ぐためだ。18人の無所属候補のうち、国民民主党が立候補を主導したのは8人で最多を占める。立憲民主党と共産党は2人ずつだ。

 なぜ無所属で選挙に出すのか。一つは政策や理念の違いを覆い隠す「看板」として利用されている側面がある。例えば、特定の政党に忌避感を持つ有権者も無所属なら票を入れやすくなる-という具合だ。加えて、無所属ならば他の野党からの協力も得られやすいとの計算も働くようだ。

 主要野党は参院の勢力拡大を図りたいだけに、無所属候補の当選後の所属先に気をもんでいる。平成28年の前回参院選では無所属で出馬した16人のうち、木戸口英司氏(岩手選挙区)、舟山康江氏(山形選挙区)、森裕子氏(新潟選挙区)、伊波洋一氏(沖縄選挙区)の4人が当選した。木戸口、森両氏は小沢一郎衆院議員が率いた政党に加入。舟山氏は旧民進党会派に入り、今は国民民主党会派の参院国対委員長を務めている。伊波氏も参院会派「沖縄の風」を結成し、活動している。

 今回の無所属候補について、立憲民主党幹部は「当然、当選後の入党を見込んでいる」と期待を示すが、与党幹部の一人は「明らかな『政党隠し』だ」と批判を強めている。(千田恒弥)

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