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参院選 改憲勢力3分の2は高い壁 首相は与党過半数目標に

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 4日公示の参院選で、安倍晋三首相(自民党総裁)は与党として非改選70議席を含めた参院全体の過半数となる123議席の維持を勝敗ラインに設定した。今回53議席を獲得すればクリアする。ただ、日本維新の会などを加えた改憲勢力が、憲法改正の国会発議要件を満たす3分の2以上の議席を確保するのはハードルが高い。

 首相は4日夜のNHK番組で、勝敗ラインについて「全体の過半数を維持することが私の使命だ。つまり非改選と合わせ与党で過半数の維持だ」と述べた。与党が衆参両院で過半数を維持すれば、すべての法案の成立が可能で、政権は安定する。参院で与党が過半数を割れば「衆参ねじれ」が生じ危機的状況に陥る。

 「与党で53議席」となると、公明が改選11議席を維持した場合、自民は40議席余りにすぎない。実際にこの議席にとどまった場合は改選66議席から大幅減となり、党内で首相の責任論に火が付きかねない。

 現実的な目標として与党で改選議席の過半数となる63議席獲得を訴える自民幹部もいる。萩生田光一幹事長代行は「候補者の半分はしっかり取っていこうというのが目標」と語る。この場合、自民は50議席余りと想定される。6年前の改選時ほどの勢いがない今の自民でも十分に狙える。

 一方、与党と維新、一部の諸派や無所属の「改憲勢力」が3分の2を維持するのはかなり困難だ。定数3増に伴う3分の2ラインは164議席。非改選が78議席のため、今回は86議席獲得しなければならない。自民が単独過半数に届く67議席程度となっても、さらに公明や維新の改選議席(計18)からの上積みが必要となる。

 ただ、実際には公明が憲法改正に積極的ではないため、3分の2維持の成否にかかわらず改憲勢力以外の議員を巻き込まなければ国会発議にこぎ着けるのは難しい。改憲勢力が衆参両院で3分の2を確保していたこの3年間、国会での改憲議論は停滞し続けたことを考えても、維新以外の野党の協力は不可欠となる。(田中一世)

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