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参院選2019特集 政治

【参院選】あす公示 熊本選挙区、共産アレルギーきしむ野党共闘 熱量ゼロ「統一候補の思いない」

 28年の参院選で、野党各党と阿部氏、連合は「運動に政党色は持ち込まない」との合意をした。その上で共産党県委員会も入った合同事務所を設けた。

 しかし、合同事務所が指揮した選挙戦では、終盤になると「憲法改悪反対」「脱原発」など、共産色の強い主張が目立つようになった。

 「約束が違う」。連合熊本は再三注文をつけたが、状況は変わらなかった。

 連合の母体となった「日本労働組合総評議会(総評)」と「全日本労働総同盟(同盟)」は戦後、共産系の組合と労働運動で衝突を繰り返してきた。

 それだけにOBを中心に、共産党へのアレルギーは根強い。

 だが阿部氏は今年2月にも、共産党が主催した演説会に出席した。

 連合熊本の古沢利光副事務局長は「阿部氏は政治の素人ではない。組合と共産党の関係は分かっているはずだ。それでも、彼女や後援者には響かないんだ」とこぼした。

 怒り心頭の連合は今年5月、阿部氏からの申し入れを受ける格好で、推薦を取り消した。

 政党も同じだ。ある立民県連幹部は「県議会でも共同歩調を取れない共産党と、どうして参院選で一緒にやれるのか。理解に苦しむ」と語った。

◆「どんな支持も」

 連合の姿勢に疑問を投げかける声もある。

 28年の参院選当時、民進党県連代表だった鎌田聡氏(県議)は「候補者は反社会的勢力でもない限り、どんな支持だってほしい。共産党でも何でも、運動をやってくれる人は大事だ。むしろ連合がもっと活動をしていれば、共産党の印象は薄まり、共闘はやりやすかっただろう」と述べた。

 鎌田氏は現在、地域政党「くまもと民主連合」の代表として、出身母体の情報労連を中心に、阿部氏支援の態勢づくりを急ぐ。

 一連の混乱に共産党は距離を置く。県委員会幹部は「われわれは条件を付けたりせず、ぶれずに阿部氏を支えていく。政治を変えるには、共闘しかない」と語った。

 選挙運動で頼りになるとなれば、候補者は共産党に近づく。それを立民や国民、民間労組が苦々しく眺める。全国各地の1人区で、同様の現象が起こりうる。

 「とにかく、統一候補なんて言ってもらったら困る。少なくとも、われわれには3年前から、そんな思いはかけらもない」

 連合熊本の古沢氏は、ため息混じりで語った。

 熊本選挙区には、自民党現職の元厚労政務官、馬場成志氏(54)=公明推薦=と、諸派新人の最勝寺辰也氏(38)も立候補を予定している。

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