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参院選2019特集 政治

【参院選】あす公示 熊本選挙区、共産アレルギーきしむ野党共闘 熱量ゼロ「統一候補の思いない」

 参院選熊本選挙区(改選1)では4日の公示を前に、「野党共闘」にきしみが生じている。共産党との距離を縮める候補予定者に対し、共産党アレルギーを持つ他党や支持団体が、推薦を見送るなどした。同選挙区は、野党がいち早く統一候補を決めた、いわば野党共闘の「さきがけの地」だが、同床異夢のもろさを物語っている。(九州総局 中村雅和)

 「絶大なご支援に感謝している。どうかよろしくお願いします」。6月30日午後、熊本市内で開かれた国民民主党の県連大会で、野党統一候補として出馬予定の弁護士、阿部広美氏(52)=無所属=が声を張り上げた。

 だが、同党の支持団体、連合熊本の関係者の視線は、冷ややかだった。ある民間労組幹部は「熱量はゼロだ。組合員やOBには選挙区の話なんてしない」と吐き捨てた。

 阿部氏の参院選挑戦は、2度目となる。前回の平成28年も野党統一候補として立ち、民進、共産、社民3党の推薦を得た。結果は、自民候補に17万票差で敗れた。

 今回、30年11月に出馬表明した。31年3月には主要野党6党派の幹事長・書記局長会談で、統一候補に決まった。全国32ある1人区で、愛媛と並んで最速の決定だった。

 しかし、国民は推薦を見送り、立憲民主党も「邪魔はしないが、何もしない」(県連幹部)と静観する。

 結局、阿部氏を推薦するのは共産、社民2党だけの見通しだ。

◆「裏切り」に怒り

 「阿部離れ」の直接の原因は、今年4月の統一地方選だった。県議選、熊本市議選で、阿部氏は共産候補の応援にマイクを握った。この選挙区には、連合熊本の推薦候補がいた。

 連合熊本は昨年12月、連合本部も今年1月、阿部氏の推薦を決めていた。推薦に際しての政策協定には「統一選の候補者当選に向けて努力する」との文言があった。

 連合にとって阿部氏の行動は「裏切り」であり、関係者は烈火のごとく怒った。

 しかも、連合が阿部氏に不信感を抱いたのは、これが初めてではない。

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