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参院選2019特集 政治

解散煽る立民・枝野代表、不信任案提出は逡巡 候補も資金も不足

 安倍晋三首相は夏の参院選に合わせて衆院選を行う衆参同日選を見送る方針を固めたが、「受けて立つ」と言わんばかりの発言を繰り返してきた立憲民主党の枝野幸男代表は警戒を解いていない。とはいえ、衆院解散を誘発しかねない内閣不信任決議案の提出に関しては一転、慎重な物言いだ。「強気」と「弱気」が交錯する裏側にいったい何があるのか。(千田恒弥)

 「衆参のダブル選があるという前提で準備を加速している」

 枝野氏は11日に日本記者クラブで開催された記者会見でこう述べ、党として警戒は緩めていないと強調した。野党第一党の党首が時の政権に強気で対峙(たいじ)し、内閣総辞職や衆院解散を求めるのは当然で、枝野氏はこれまでも「解散してもらわないと政権を取る可能性がない。解散は望ましい」と繰り返してきた。

 ところが、菅義偉(すが・よしひで)官房長官が「解散の大義となる」と述べ、解散の引き金になり得る内閣不信任案提出については言葉少ない。11日の記者会見でも「野党党首にとって最大の武器だ。いつ、どう使うかは使うときに言う」と述べるにとどめた。党中堅は「本音では『同日選を戦う体力はない』『解散されたら困る』と思っているのではないか」と心中を分析する。

 実際、衆院選に向けた準備不足は隠しようがない。枝野氏は全289選挙区への擁立を大目標に掲げるが、ある立民議員は「150人ぐらいは準備できそうだが、本気で政権交代を目指すならその規模ではお話にならない」と語る。

 擁立を阻む最大の壁が「金欠」だ。同日選になれば候補者の活動に多くの“軍資金”が必要となる。しかし、旧民進党が残した多額の資金は国民民主党が引き継いでおり、「金庫は空っぽだ」(立民関係者)と台所事情は厳しい。党内では、解散を誘発しかねない不信任案ではなく、法的拘束力のない参院での問責決議案提出にとどめる案も浮上している。

 「19日の党首討論でナックルボールを投げられるように練習しないとな」

 野球好きの枝野氏は周囲にこう語り、首相との直接対決に意欲を示すが、焦点は首相が仮に「解散」に言及したとき、捕手(立民)が候補者や資金不足の課題を解消し、捕球できる体勢をとれるか否かだ。ちなみに不規則な軌道を描くナックルボールは「捕手泣かせの魔球」で知られている。

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